受付が設けられている西門で当選葉書と身分証明書を提示し、更に空港にある様な金属探知機を潜って、やっと受付完了。 バッジとパンフレットを受け取り塀伝いにしばらく進むと、目の前に赤坂迎賓館ドドーン!
なぜ夏の公開は事前の申し込みが必要でチェックも厳しいのかと言うと、館内に入れちゃうんですヨ! 外国の要人が来日した時に晩餐会なんかが行われる赤坂迎賓館の中に、入れるのですヨ!!
と言っても王様や大統領と同じドアから入れるワケはなく、横っちょの可愛らしい庇のあるドアから入ります。 しかし残念ながら館内は撮影禁止。
内部は、ただただ凄かった! 規模・量・質、どれをとっても国内にこれ以上はあるまいと思う程の凄さでした。 豪華だけれど華美ではなく、きらびやかだけれど下品じゃない。
この日は「羽衣の間」「中央階段&大ホール」「彩鸞の間」「花鳥の間」「朝日の間」に加えて、今年から公開される「東の間」を見学しました。 詳細については内閣府のページをご覧下さい。
しかしそれ以上に感銘を受けたのは、左右に弧をなす長い廊下でした。 真っ白な壁はしっとりとした光沢をたたえ、窓ガラスは曇りなく、天井に連なる百を越えるバカラのシャンデリアはどれも同じ光度で光っています。 これだけの状態を維持するのに、どれ程の手間暇と熱意が傾けられているのでしょう。
散々圧倒されて外にでると、何時の間にか見事な青空! この光を逃すわけにはいかないと、3人それぞれに掛け出しました。 広角担当はどんどん下がって、幅125mの建物を16mmでやっと端から端までファインダーに収めました。
シンメトリーって、つくづく美しい・・・。
弓なりに広がる両翼は空間を抱き込むように広がっています。 そのせいか大きな建物にありがちな威圧感はなく、人を迎える雰囲気があるように思います。
といっても元々は迎賓館ではなく、東宮御所として建てられたそうなんですがw。
中央玄関はこの建物のクライマックス。 広々とした車寄せは花崗岩を敷き詰めたゆったりとした傾斜になっており、青銅の燭台を乗せた石塔が奥行きを引き立てています。
建物全体の雰囲気だけでなく、こうした部分も表慶館に似ていると思い思ってボランティアガイドの方に聞いてみたところ、『片山東熊の作品に表慶館なんてのはありません、コンドルの同門の別の人の作品でしょう。』と言われましたが、ひだひだリボンなんてそっくりなんだがなぁ・・・、うーん???
ペディメントの中央には菊のご紋章、庇の下には中央に旭日章と両脇の瑞宝章、3つのドアには五七の桐と中央には金の菊のご紋章が飾られています。
菊のご紋章がついた中央のドアを出入りできるのは、天皇皇后ご夫妻と賓客である国家元首だけだそうです。
我々一般人が出入りしたドアにも五七の桐は飾られていましたが、装飾は中央に比べると至ってシンプルです。 と言っても、他にはない程の豪華さですヨ。
公開日には裏側のお庭も見られるのだとか。 順路に従って建物の脇を進んで行きますが、それについてはまた続きにて・・・。
→ 赤坂迎賓館-正門 □ 赤坂迎賓館-正面 → 赤坂迎賓館-主庭 |
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