2014年1月26日日曜日

東京都本庁舎-周辺の点描

新宿駅前
田舎者にとって新宿駅はラビリンス、出口を間違えたらタクシーでも使わないと目的地には辿りつけません。 キョロキョロウロウロ案内板を見ながら歩き回り、やっと空が見えた時の安心感といったらありゃぁしませんw


都民公園
東京都議会議事堂の裏手(本庁舎側)は円形の広場になっており、それを取り囲むように彫像が置かれています。
美しいのもあり、理解出来ないものもありw そんな中で気に入ったものをいくつかパシャリしました。




新宿駅に向かう帰り路
空の色が濃くなるといつもは無表情な高層ビルが饒舌になります。
撮影している時はこれはこれで大満足しているのですが、帰宅して落ち着いて見ると「平日のこの時間帯なら室内灯が点いて、もっと華やかな絵になるな」なんて欲が出てきます。 新宿に行くのはちょっと気合が必要ですが、遠方なワケではないのでまた来てみようと思います。



それにしても今月は良く遊びましたw 冬休みと言う時節柄3人で出かける機会が多く、新しいカメラの導入で写真の枚数も増えました。
沢山パシャリした分だけ上手になれたらいーのだけれど・・・パシャリの数だけ楽しめたので善しとしましょう♪
→東京都本庁舎
→東京都本庁舎-展望室
□東京都本庁舎-周辺の点描

東京都本庁舎-展望室

45階を55秒で駆け上がるエレベーターで、まずは北展望室、続いて南展望室に行きました。 入場料は無料です。
ひゃはー、視界広々です! この展望室は地表から202m、高さでは東京タワーにも及びませんが、すぐ近くに高層ビルがいくつも建っているので見た目の面白さは圧倒的です。 東京スカイツリーも東京タワーも見えますが、東京タワーは他の高層ビルに紛れて驚く程ちっちゃいw

新宿はすでに晴天ですが北東の方角にはまだ濃い雲が残り、窓毎にまるで違う季節の空を眺めているようでした。 陽が当たっていない地表の暗さは恐ろしい程で、一方陽が当たっている地表は眩しいほど輝いています。 雲の動きに連れて地表の輝きも広がって行き・・・アニメと違ってゆっくりとした変化ですが、感動的な光景でした。




ここらで本日のおやつ~♪
この展望台は公共の施設にも関わらず、飲食コーナーはなかなかシャレていて、アルコールも置いてあります。 23時までやっているのも頼もしいですね。


展望台へは直通のエレベーターでのみのアクセスなので、南北の塔を行き来するには一度1階のホールまで戻る必要があります。 この1階のホール、格好良いとは言いませんがw 広くて高くてそれなりに見ごたえがあります。

それにしてもデッカイ建物です。 延べ床面積は195,567m²(第一本庁舎) + 139,950m²(第二本庁舎) = 33,5517㎡、数字で見てもさっぱりピンと来ませんw
東京都の職員は消防・警察・学校職員まで含めると16万人超。 財政の規模はそんじょそこらの先進国の国家予算以上。 モンスターの巣に相応しい大きさ、としか言いようがありませんね。



さて、建物も風景も満喫したのでそろそろ帰りましょうか。
と言っても、夕暮れに差し掛かった風景の中を漂いながら、真っすぐ駅に向かえるワケがありませんw そんな道草のあれこれは、またも次回に続きます。
→東京都本庁舎
□東京都本庁舎-展望室
→東京都本庁舎-周辺の点描

東京都本庁舎

東京都民が神奈川県庁舎に行って東京都の庁舎に行っていないのは片手落ちじゃね? と言う事で、本日は新宿目指して二人でお出かけ。
二人分のお供は1DX,5D3、16-35mm,24-105mm,40mm,70-200mm,100mm Macro,1.4X のフルキャストです。

建った当時は「バブルの塔」とかシャワールームがどうとかデカイだけの不細工とか散々に言われていましたが、20年も経つと見慣れて格好良く見えますヨw
特に広角レンズを通すと、どう切り取ってもそれなりに絵になってしまってヤバイです。

そのうえ建物が見える場所に着いた時はドンヨリしていた空が、道草しているうちにスッキリ晴れてきました。 ヘッポコカメラマンにお日様と青空は最強の味方、おのずとシャッターを切る回数がウナギ登りで増えて行きます。



広角レンズ頼りの絵作りばかりではイケナイと、他の建物と絡めたりの冒険をしてみました。
都民広場の円形はシルエットとして使うと、とても面白い構図がつくれますね。 こんな時に魚眼レンズがあるともっと・・・なんて、アブナイ物欲がふつふつと。 ヤバイ、ヤバイ。

   


都庁と言うと第一庁舎ばかり想い浮かべてしまいかすが、姿の良さは第二庁舎も負けていないと思います。 面が重なり合って生まれる陰影、私は好きですよ。

 


お腹一杯になるまで外観を撮影して、展望台でまた心行くまで撮影して、そろそろ帰ろうと外に出ると空はうっすら茜色。 都庁はグラデーションに染まって、スクリーンのように空にそびえていました
またぞろショットを重ねたことは、言うまでもありませんw

展望台からの眺めは次回に続きます・・・
□東京都本庁舎
→東京都本庁舎-展望室
→東京都本庁舎-周辺の点描

2014年1月25日土曜日

神奈川県庁-キングの塔(大会議場・第三応接室)

大会議場
かつては旧議場と呼ばれた部屋で、現在も予算会議などで使われている他、ステージがあるためコンサートなども行われています。 この日は介護に関する展示に加え、地元の方々によるダンスが上演されていました。

このステージが思い切りクラシカルで、昔は偉い人しか立てない誇らしい場所だったのだろうと思わせるものです。
奥の壁に照明が設置されているのは昔のスタイルでしょうか? これがまたシャレているのです。 幕も立派なベルベットで、風格万点です。
二階席も備える高い天井は格天井で、思い切り和風デザインの部屋なのだと思います。
そこで圧巻なのがこのシャンデリア。 大きく重量感も圧倒的な上に、細工は緻密です。 でもこの唐草模様のせいか、私にはこのシャンデリアが中国の灯篭のように見えてしまって・・・一度そう見えてしまうともうダメ、私にはこの部屋は竜宮城にしか見えなくなってしまいました。
こまかな飾りや配色も、なんとなく竜宮城っぽくありません???

     


第三会議室
旧貴賓室です。 皇族を迎えるために用意された部屋ですので、何から何まで豪華な完璧和風の洋室です。
ドアの内側には宝相華をあしらった銅板彫金の飾りが取り付けられ、ドアノブにも同じ宝相華がデザインされています。
欄間も宝相華が浮き彫りにされています。

この部屋には案内の方がいらっしゃり、部屋の由来や意匠について色々なお話を伺う事ができました。
「この部屋は現在は滅多につかわれていません」の滅多が気になったのですが、どういう時に使われているのかは聞き出せませんでした。 立派な応接セットが置かれているので、使われることはあるように思いますが、来賓を迎えるのに使われるということもないそうです。
ははぁん、もともと皇室向けの部屋を賓客とは言え一般人に使わせるワケには行かず、かと言ってここを「応接室」とすると一番良い部屋に通して貰えなかった人がヘソを曲げるから「会議室」なんだなぁ・・・なんて邪推しちゃったりw

格天井にも鳳凰と宝相華が描かれ、シャンデリアの周りは更に火焔模様の銅版飾りがあしらわれています。

照明器具も当然のように宝相華がデザインされています。
この部屋の照明は全て設計図が現存しており、建築技師たちがデザインした特注品であることが分かります。

    
この部屋は照明器具に限らず、ほとんどの部分が建築当初のままの姿が保たれているそうです。 流石に布の部分(カーテン・ソファ・額絵など)は新しいものに換えられていますが、戸棚やその中に飾られている眞葛焼の飾り物までが、当時そのまま置かれています。
眞葛焼は地元横浜のものですが戦災で全て窯が失われて途絶えてしまったそうで、これ自体が貴重なものです。

この時計も建築当時のもの。 宝相華があしらわれた華やかな意匠に加えて、貴賓室特別仕様で文字盤にはルビーが嵌めこまれています!
知事室の机の脇にも同じデザインのものが掛けられていますが、こちらにはルビーはないそうです。

立派な暖炉もあるのですが、これナンチャッテですw 煙突に繋がっていないので薪をも燃やすわけにはいかないので、ストーブを置く場所だったと好意的に解釈しておきましょう。
資料が展示されていたテーブルの脚の彫り物が綺麗なので案内の方に由来を聞いたみたのですが、案内用の資料には記載されいないとのことで「確かに古いですねー。 これも当時の物っぽいですねー。」と警備員さんと三人でジロジロと観察してしまいましたw 脚の部分は宝相華っぽいですし、天板の周りの飾りも他の棚のデザインに似ています。 これが建築当時の特注品だと判明したら、私が第一発見者?!

思わぬ偉業を成し遂げた処で、今日はそろそろお終いにしましょう。 お腹ペコペコ喉カラカラですが、近所に目ぼしいお店が見付けられず残念ながら今日はおやつはなしです。
→神奈川県庁-キングの塔(外観~1階)
→神奈川県庁-キングの塔(二階~屋上)
□神奈川県庁-キングの塔(大会議場・第三応接室)