2016年8月28日日曜日

松島基地復興感謝イベント③-ブルーインパルス

雲底が低く、この日のブルーインパルスは残念ながら第1区分の「フルショー」ではありませんでした。 ブルーインパルスにとって地元で行われる復興感謝イベントだからこそ全力の展示飛行を見たかったですし、彼ら自身の「飛びたい!」想いはより強かったのではないでしょうか。

というワケで5号機の離陸から始まったショーの前半は、ローパスでした。




ローパスが延々と続くのでこれだけで終わっちゃうのかと思っていたところで各種ロールやターンを披露し始め・・・

スモークが描く美しい軌跡に魅了され・・・


真正面から迫って来るコークスクリューに息を飲み・・・


直上でブレイクするローリングコンバットピッチに歓声を上げました。
ループやクライムと云ったバーチカル系の演目が無かったのは残念ですが、これらが見られただけでもわざわざ松島まで来た甲斐があったと云うものです。


なおRAWのみ保存で運用してみた1DX2のCFカードですが、相変わらず息切れはするし、なにより撮影した3300枚の画像のPCによる一括JPG現像に丸24時間を要すると云う良いこと無しの結果となりました。 ちゃんちゃん♪

っていうか、その現像を一瞬の内に処理してしまうDIGICってズゲーっ!



彼らのフルショーによる入間での再会を切望ながら、本日のお散歩はこれにて終了♪

⇒ 松島基地復興感謝イベント①-F-2機動飛行
⇒ 松島基地復興感謝イベント②-基地点描
□  松島基地復興感謝イベント③-ブルーインパルス

松島基地復興感謝イベント②-基地点描

展示飛行の合間は地上展示で楽しみます。
エプロンに並ぶ7機のブルーインパルスを人垣を気にせず見られるのは、入場者数が制限されているお陰。 更に観覧エリアのど真ん中にブルーインパルスがもう一機展示されているのは、ブルーインパルスの本拠地ならでわ。 更に格納庫にももう一機展示されているという贅沢♪

色々と思うところがあったらしい花子は「ちょっと地元にお金を落として来る。」と勇んで売店に出掛け、自衛隊グッズを色々と買いこんで満足げでしたが、でもその金って本当に「地元」に貢献できてるのか?? まぁ基地も地元には違いなと思うケド・・・。


エプロンにU-125AやUH-60Jと共に展示されていたC-130Hに、威勢の良いドリルを聞かせてくれていた航空学生さんが一斉に乗り込み始めました。 どうやら帰投のようですが、自前のヒコーキで演奏に出掛けるなんて、どこぞの有名バンドみたいでカッコイイ! しかもエ○・フォース・ワンと同じ4発ですヨw。


アナウンスもなしでの帰投でしたが気付いた観客が一斉に手を振り、航空学生さんも元気いっぱいに手を振り返す。 航空祭で一番ジーンと来るシーンが宴もたけなわの中繰り広げられました。

そうこうしているうちに、いよいよブルーインパルスの飛行展示が始まります。 でもそれについては、また続きにて・・・。

⇒ 松島基地復興感謝イベント①-F-2機動飛行
□  松島基地復興感謝イベント②-基地点描
⇒ 松島基地復興感謝イベント③-ブルーインパルス

松島基地復興感謝イベント①-F-2機動飛行

松島基地と云うと3.11の様々な映像と共に、津波に流されるF-2の姿がまざまざと思い出されます。 それ以降この地での航空祭は中止されていましたが、この春修理を終えた6機を含めた10機のF-2と共に第21飛行隊が松島基地に帰還したことを受けて、「復興感謝イベント」の名で2010年以来6年ぶりに開催されました。
しかし事前公募9,000名・特別招待1,000名の計1万名に限定、規模も縮小しての開催です。 事前公募はかなりの難関だったようですが、幸運にもこれに当選して二人で訪問しました。
道連れは1DX,1DX2に、24mm,100-400mm,200-400mm1.4x,Extender1.4xです。 6月に発注したCFastがまだ届いていないため、この日の1DX2は連写による息切れを少しでも回避すべくRAWのみの保存で運用してみました。

最寄の駅である矢本駅の周辺は昭和を感じる民家が並ぶ長閑な田舎町ですが、基地に向かってなだらかな傾斜を下って行くと、ある地点から先は新築の住宅ばかりになります。 津波がここまで来たということでしょうか・・・。 今自分が立っている場所が「あの日、あの場所」なのだと云う実感に、色々なものがこみ上げて来ます。
基地の外周に築かれた防潮堤や、かさ上げして舗装されたばかりのエプロンの目を刺すような白さにも、津波の記憶が呼び覚まされます。 「あれからの日々」を生きた地元の方々に想いを馳せました。


ちょっと俯きがちな気分になっていましたが、F-2のエンジン音が無理やりにも顔を上げさせます。 戦闘機の機動飛行を目の当たりにするのは二人共初めて、機動中の迫力は入間の帰投とはワケが違いました。
飛行コースが遠く400mmでは箸にも棒にも掛からず、太郎の内蔵と外付けの二重エクステンダによる最大784mmの一人舞台となりましたが、速度が速くフレームに収めるのは至難の業でした。

F-2の機動飛行が行われた南の空は低い雲に覆われており、クライム系の飛行は一切行われずちょっと間延びした感じ。 またバックが青空に掛かる事が無かったのも残念です。
それでもアフターバーナーを焚きながらベイパーがバリバリ出る戦闘機の機動に酔いしれながらも、必死で撮りました。





比較的悪条件の中での機動でしたが、タッチ&ゴーしてくれたり、最後の最後で背中をパックリ見せてくれたり・・・

十分減速して必要もないのにドラッグシュート広げてくれたり、パイロットもちゃんと分かっていらっしゃる感じです。




F-2の機動を見た海沿いの滑走路近くは午後のブルーインパルスの飛行展示の際には閉鎖されるため、早めにA格納庫付近に移動しました。 それについては、また続きにて・・・。

□  松島基地復興感謝イベント①-F-2機動飛行
⇒ 松島基地復興感謝イベント②-基地点描
⇒ 松島基地復興感謝イベント③-ブルーインパルス