2014年3月31日月曜日

今日の桜@九段下&晴海

週末の間にピークを迎えてしまった上に、昨日の強風。 どうしたものかと思案しつつも、やっぱり我慢が出来ずにカメラを持って出勤w そんな朝の道連れは、ちょっとお手軽セットで1DX+100mmマクロ。
九段下、朝の桜はちょうど見頃、その上青空♪ しかし風が強くて、枝がファインダーから逃げる~。 なんとかブレ無しで写せたのはほんの数枚のみ(涙。



午後は所用で晴海にお出かけ。 隅田川沿いの「さくらの散歩道」はまだ5分咲き。

一方帰りがけに廻ったトリトンスクエア・Xタワー下の庭は既に終盤な上に、昨日からの風で花弁の痛みが激しく、正直言ってサクラにカメラを向けるのは惨い状況でした。
しかしココのスズメは管理人さんの手に乗る程に人に慣れているので、通りすがりの私にも好い姿を見せてくれるかもしれません。
カメラを構えたまましばらく待つと案の定、すぐ傍の枝で蜜を吸い始めました♪ スズメに紛れてキツツキっぽいのも蜜を吸っていました。
   


満足には程遠い写真ばかり・・・明日もカメラ持って出勤せねばなりませんな。

2014年3月25日火曜日

通勤路にて



傘付き電灯の電飾が派手な居酒屋の前を通った時、
この派手さを写真に収めたいと思ったものの、
翌日カメラ(EOS-1D X + EF40mm F2.8 STM)持参で
いざシャッターを切ってみると、
イメージしていた様な裸電球の眩しさを表現出来ず撃沈。
光モノは難しいなぁ。



2014年3月24日月曜日

旧小笠原伯爵邸⑤-パティオ~屋上

スパニッシュ洋式の邸宅ではパティオはたんなる中庭と言うより、客人などを招きいれる部屋という位置づけだったそうで、大層手間を掛けてあります。 クネクネ階段も屋内のものよりずっと豪華な作りで、パシャリを重ねずにはいられませんヨw


でも私の中ではお客様の寒暖する伯爵夫妻よりも、5男6女が遊んでいる風景が思い浮かびました。 如何に小笠原礼法の本家とは言っても、子供は子供。 女の子はこの階段でシンデレラごっこをしたに違いないし、男の子は屋上とパティオに分かれて海賊ごっこをしたに違いありません! 階段の明かり取りの窓の上下に分かれて、「おぉロミオ、どうして貴方はロミオなの?」とやっていたお姉さん達もいたかも知れません。
子供達は居間にいる両親からは見えていない積りだったでしょうが、夫妻は窓からそっと眺めてほほ笑んだり笑い転げたりした事でしょう。 使用人達も「坊ちゃま、危のぅございます!」と手を焼いたり、時には馬の役をやらされたり。
そんな光景を想像して、パシャリしながらニヤニヤしてしまいましたwww

   



階段を上がると広々とした屋上。 テラコッタのタイルが敷き詰められた部分と芝を敷き詰めた部分があり、どちらも洗濯物を干す場所でない事が容易に想像できます。
窓際にはベンチが置かれてテラスのようになっていますが、二階って使用人の部屋じゃなかったっけ? ベンチで伯爵が寛いでいたら、使用人は寛げないよねぇ。 って言うか、これじゃぁ伯爵さん、夜這・・・以下自粛w


   
屋上からはシガールームを覗く事が出来ます。 逆もまた然りなワケで、シガールームに通されたどこぞの紳士と屋上で風に当たるお嬢様のお見合いなんかもあったりして! それに焼きもちを焼いた弟が、お相手の物真似で冷やかして・・・伯爵家のお子様がそんなに下世話なハズはないかしらね。
グランドルームや応接間では感じなかった伯爵家の息遣いですが、パティオや屋上にはこんなにも空想の余地が沢山潜んでいます。 不思議な魅力を持った邸宅でした。

これにて今回のお宅拝見は完了。 レストランとして活用しているために失われた情緒があることも確かではありますが、良質な建物を民間の力で維持して行くには冴えたやりかたの一つだと思います。
こうして自由に見学&写真撮影させて下さるご厚意に感謝いたしますと共に、お仕事中にも関わらず快く対応下さったスタッフの皆さまに心よりお礼申し上げます。
→旧小笠原伯爵邸①-外観
→旧小笠原伯爵邸②-庭
→旧小笠原伯爵邸③-居室
→旧小笠原伯爵邸④-レストラン
□旧小笠原伯爵邸⑤-パティオ~屋上

旧小笠原伯爵邸④-レストラン

一度応接室に戻り、奥のもう一つの扉を潜るとレストランのメインダイニングがあります。
ここはかつては居間兼書斎だった部屋で、庭に面したテラスも客席として使用されています。 プライベートな空間だったハズですが、これだけテーブルが並んでいると家族が団欒する様子などを想像する余地はありませんでした。 ここをどう仕切って書斎としていたのか、伯爵がどうやって静かな空間を確保していたのか非常に気になる処ですが・・・。
テラスの床のタイルは当時のものがそのまま使われているそうです。 この窓から直接御庭にでる事も出来ます。 もしこちらでランチを頂けるように身分になれたら、私はこちらのテラスで頂きたいです。
   


この奥にも大小幾つかのお部屋があるようですが、そちらは非公開。 おそらく寝室などがあったエリアであろうと思われ、興味津々ですが仕方がありません。 一度玄関ロビーに戻って、もう一つの廊下を進んで見ます。
中庭を過ぎると小さな部屋があり、この建物に唯一残されている当時の照明が設置されています。 小さな照明ですが小笠原家の紋が装飾されており、旧家の風格と言うのはこう言った処に滲みでるのですね。
その先にはカフェと下の写真のサロン・ギャラリーがあります。 特に当時の風情を感じる部屋ではないのでおざなりに写した一枚なのですが、なんと言うか密度が濃くて、思いがけず本日のベストショットになってしまいました・・・。


廊下の角には私の大好きなクネクネ階段! 地下(非公開)にはワインセラー、二階には使用人が使っていた部屋が三つあります。 現在は花嫁の着付けなどパーティの控室として使われており、完全に今風の部屋でした。
   

階段の奥も非公開。 一度戻って、素敵な中庭で出てみますが、それについてはまた続きにて・・・。
→旧小笠原伯爵邸①-外観
→旧小笠原伯爵邸②-庭
→旧小笠原伯爵邸③-居室
□旧小笠原伯爵邸④-レストラン
→旧小笠原伯爵邸⑤-パティオ~屋上

旧小笠原伯爵邸③-居室

玄関のドアを潜ると、雲間に鳩が飛び交うステンドグラスの天窓から射す明かりが歓迎してくれます。 小さなステンドガラスですが奥行きのある絵柄で、鳩と一緒に天に昇るようなワクワク気分が盛り上がります。 オリジナルは小川三知による物ですが、再建時に当時の写真を元に再現したものが使われているそうです。
クロークと奥の廊下への仕切りの装飾はガーデン・パーゴラっぽくて、屋内でこうした誂えは珍しいのではないでしょうか? ステンドグラスの絵柄と相まって、不思議な解放感を感じるロビーです。


奥に進むと二手に分かれた廊下に続きます。 左手はこの御屋敷の社交のスペース、右手はプライベートスペースに進むようになっています。

まずは左手に進んで見ます。 この廊下は中庭への出入り口があり、ちょっとしたテラスの様です。 中庭を囲む口の形の建物は珍しくありませんが、これ程中庭との一体感を感じる廊下はそうそうありません。 日本家屋の縁側にちょっと近いかも。

最初の部屋はグランドルーム、かつて伯爵一家の食堂だった部屋です。 中央に置かれているテーブルは唯一残された、建築当時の家具だそうです。 驚く程大きなテーブルですが、伯爵夫妻には5男6女を持たれていたそうで、11人で一斉に食事を取ろうとするとこれくらいの大きさは必要ですね!
窓にある大きな窓は磨りガラスになっており、その樹木の色がうっすらと透けてとても印象的でした。 訪れたのは午後だったため室内は薄暗くて壁紙があまり良く見えませんが、金唐革紙でしょうか? とても豪華なものに見えました。



グランドルームを抜けるとかつての応接間へと続きます。
この部屋の家具や照明は写真を元にヨーロッパから取り寄せて忠実に当時の雰囲気を再現しているそうで、非常に調和がとれています。 とてもロマンチックで、軽くて長いスカートの婦人達の笑い声が聞こえてきそう。

こちらのステンドグラスも小川三知作で、オリジナルを修理して使用されています。
目のすぐ傍で見るもののせいか、模様はち密ですが柔らかな色調でデザインされています。 無地の部分に透ける緑も綺麗で、庭で摘んだお花が活けてあるみたい。 壁のレリーフの花にもこの色合いを重ねて楽しみました。

   


応接間の奥にはこの建物のクライマックスとも言うべきシガールームがあります。
当時シガールームはイスラム風に作るものとされていたそうで、ここでも装飾は全てイスラム風です。
庭から見た時に可愛らしいタイルの装飾が施されていた円柱部分の内部は、こんなオトコマエの部屋と言う裏切り! ヨーロッパ風のロマンチックな応接間の奥はイスラムの世界と言う驚き! なんともドラマチックな展開です。

モザイク模様に組まれた床や彫刻が施された柱の大理石、壁の装飾などは当時のものがそのまま使用されています。 家具については情報が得られませんでしたが、革張りのドッシリした椅子も、部屋の形を意識した六角形のテーブルも、重厚でゴージャスな雰囲気が部屋にぴったりです。
現在も喫煙室として使われているそうですが、この部屋に紙巻きたばこは失礼ですナ。 是非とも葉巻で気取って欲しいものです。

これ以外の部屋はレストランの飲食スペースとして使われています。 そちらについては続きにて・・・。
→旧小笠原伯爵邸①-外観
→旧小笠原伯爵邸②-庭
□旧小笠原伯爵邸③-居室
→旧小笠原伯爵邸④-レストラン
→旧小笠原伯爵邸⑤-パティオ~屋上