2018年8月26日日曜日

松島基地航空祭

復興感謝イベントとして開催された2016年から3年連続で松島基地航空祭に行って来ました。 天気が怪しいので雨具も準備しての遠征です。
しかしこの遠征では誤算が連発しました。


数日前に発表されたスケジュールを見ると8:45からF-4の飛行展示が予定されていますが、自宅から最も早い便を乗り継いで辿りついてもこの時間には間に合いません。
他の機体なら諦めもつくのですがF-4は近々の退役が決まっており、しかも通称「白オジロ」のスペマとあっては是非とも押さえておきたいところでした。 後の祭りですが、前日開催の東松島夏まつりから仙台入りすべきでした・・・。

こうして矢本に辿りつき基地に入る寸前、ブルーインパルスの事前訓練が始まりました。 ワクワクしながらカメラを準備しますが、ズームリングをテレ端に廻しても花子のファインダーに写る風景はサッパリ大きくなりません。 改めて機材を確認すると、白い鏡胴に黒いフードのレンズだけど、100-400mmじゃなく先日神宮で使った70-200mmのまんまだったー!! 大きさも重さも似たようなレンズだけど、家を出る前に確認しなかったンかいっ!?
よってこの日の道連れは1Dx,1DX2に、70-200mm,200-400mm1.4x,Extender1.4xです。

アタフタする我々にはお構いなしにブルーの展示飛行は開始されます。 空は低い雲に覆われているのでローパスのみのプログラムとなることを覚悟しましたが、離陸とほぼ同時に小雨が振り出し、あっと云う間にストップミッションとなってしまいました。
あー、楽しみにしてたのに・・・。

その後プログラムはF-2機動飛行、RF-4展示飛行、F-2訓練飛行と続きますが、今年の松島は雨が振ったり止んだりで、それに伴ってカッパも着たり脱いだり、天候に翻弄され続けました。
雨が止んでも空は灰色のままで、さっぱり見栄えがしません。 ただ湿度が高い分ヴェイパーが発生し易く、今までにない画が撮れたのは嬉しい誤算でした。



RF-4の展示飛行は搭載されているパノラマカメラによる撮影をしながらの飛行なので速度が遅く、ヴェイパーは思ったほど発生しません。

降ったり止んだりを繰り返していた雨は徐々に本気を出し始め、空友さん達は次々と会場を後にして牛タンの昼食の写真を矢継ぎ早にSNSに載せています。 皆「牛タン旨くて、オイラ勝ち組」とほざいていますが、雨にも負けずカッコイイ写真を撮って鼻を明かす積もりで粘ります。
しかしF-2訓練飛行が終って昼休みになると雨は完全なる本降りになり、その後の雲の動きの予想を見ても止みそうにありません。 この調子だと午後のブルーインパルスの展示飛行は中止もしくはローパスのみと予想して、遂に我々も帰路に着きました。 逆転勝利とは行かなかったものの、ココまで頑張った私達は負けてはいないもんっ。



空友さんのブルーグッズのお店を覗いたりしながらゆっくり矢本駅に到着すると途中離脱した人々が長蛇の列を作っていました。 最後尾について次々発の列車を待っていると何故か空が明るくなり始め、やがて雨は上がり、我々がホームに辿り着いた頃には一部青空も覗く始末。 なかなか来ない田舎の列車を待っているとブルーが元気良く飛び始め、電車を待つホームの頭上でファイブレイクを始めました。 あれれっ、ローパスじゃないの!?
慌ててカメラを構えて撮ったこれらのブルーの写真は、全て@矢本駅ホームであります。 こうなったら滅多にないホームからの写真で大逆転と思った次の瞬間、延々と待ちつけた仙台行きの列車がホームにすべり込んで来ました。 飛行途中で電車に乗り込まざるを得なかった我々は完全に負け組の大誤算(号泣。
後日の情報によると、地元の意地を感じさせる一区分披露をした様です。


例年は仙台到着から帰りの新幹線までの時間が短く「牛タン弁当」すら買う余裕も無いほどの大急ぎなのですが、今年は早々と仙台に戻ってきた上に、昨年の失態に学んで今年は遅い時刻の指定をとったので、余裕どころか持て余すほどの時間があります。
失意の中でもお腹は空くので、たっぷりある時間を使って牛タンを食べて勝ち組の尻馬に乗ります。 と云っても太郎はタンは食べないので「米沢牛焼肉 仔虎 仙台駅前店」で焼肉を食べつつ、花子だけちょこっと牛タン。


ゆっくり食事をしてもなおタップリ残る時間を使って、仙台名物アーケード街を散策しました。 川崎の銀柳街をのんびり&こぎれいにしたようなアーケード街が延々と続いており、ここに七夕飾りが並んだらさぞかし綺麗であろうと想像が膨らみます。
航空祭は残念以外のなにものでもありませんが、プチ仙台日帰り旅行のようで結構楽しめました。 新幹線に乗ってからは誤算なく、本日のお散歩はこれにて終了♪

2018年8月24日金曜日

神宮球場

先日訪れた東京ドームは思いの他楽しめたので、こうなったら首都圏球場の内でまだ撮影したことの無い神宮球場にも行ってみようと、対横浜戦を選んで二人で出掛けました。
道連れは1DX,1DX2に、70-200mm,200-400mmです。

最寄駅の外苑前で下車すると、ホームから改札そして駅の出口まで、見るからに仕事帰りのサラリーマンといった風貌の人々が長蛇の列を成しています。 ナニゴトかと思いながら列につくと、周りの人々がビジネスバッグからレプリカユニフォームを取り出して続々と羽織り始めます。 なんと神宮球場の行列はホームまで続いているのでした。
そのユニフォーム姿の大半がベイスターズのもので、しかもその種類が多いのなんの。 確かに我が家も3人其々異なるバージョンのレプリカユニフォームを持っていますw。

神宮には20年近く前に一度行ったっきりで、ボロくて汚くて座席の傾斜も緩やかでフィールドが見え辛い球場という淡い記憶しかありませんでした。 しかしこの度訪れてみると、改修があったのか狭いながらも快適な観客席でした。 我々の席は3塁側内野席の出入口にほど近いフィールドからは遠い位置でしたが、400mmで届く範囲だし光量は十分だし、なによりもバックネットの設置範囲が思いの外狭くてフレームに掛からないのがGOODでした。

野球の撮影となるとどうしても狙い易い投球シーンやバッティングシーンに偏りがちなので、今回は打球処理やクロスプレーの瞬間を撮ろうと、打球やスローイングの行方を狙う様に心掛けました。 しかし特に打球は速い上にどこに飛ぶか予測できないもので、散々な結果となってしまいました。


ヤクルトの得点シーンやラッキーセブンでの本場の東京音頭は場を盛り上げ、筒香の応援歌はビジターにもかかわらず本拠地に負けないボリューム。 おかげで撮影だけでなく野球の方も純粋に楽しめました。


プロ野球のもう一つのお楽しみはビール、そしてビールの売り子ちゃん! 元気な笑顔でスタンドを盛り上げてくれるのは、ハマスタも神宮も同じです。
丁度この日はビールは生ビール半額サービスデーとあって特に花子は張り切って出掛けたのですが、直ぐにお腹がイッパイになってそれ以上飲めないのは歳のせいでしょうか・・・。

花金をタップリ楽しんで、本日のお散歩はこれにて終了♪

2018年8月18日土曜日

東京国立博物館③-根付 高円宮コレクション

太郎は「根付」というモノに関心が薄く、そう云えば昔NHK「美の壺」で扱ってたのを見たなという程度の知識。 花子が以前こちらで撮影したのは知っていたのですが、実物を見たのは今回が初めてです。
ケータイストラップのご先祖様なワケですが、小さくて可愛くて、国内だけでなく海外にもコレクターがいるのが分かる気がします。

こちらのコレクションは年代モノではなく現代根付となっており、いわゆる“なれ”が見られないのですが、個人的には使用感の無い方が好きかな。

素材を上手く使った細かい細工や扱う題材が粋を感じます。 美女は象牙、じいさんは黄楊とか。

二人揃って根付に夢中になりましたが、こちらで展示されているような逸品は手に入れられるワケはないので図録を買って物欲を押し留めました。

閉館間近まで途中休憩しながら7時間程も滞在して俗に云う「おなかイッパイ」ですが、リアルなお腹はペコペコ脚パンパンです。
上野駅に程近いVinulsこの日の感想を語り合ったりしながらスペイン料理を楽しんで、本日のお散歩はこれにて終了♪

⇒ 東京国立博物館①-縄文展
⇒ 東京国立博物館②-法隆寺宝物館・東洋館
□  東京国立博物館③-根付 高円宮コレクション

東京国立博物館②-法隆寺宝物館・東洋館

東京国立博物館には常設展示が行われている本館と特別展が行われる平成館に他にも幾つかの建物があります。 この日はまだ一度も訪れた事のない2館も巡りました。

法隆寺宝物館
明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色です。
7世紀と云ったら飛鳥時代終盤、美術=仏像の時代です。 展示も仏像のオンパレード、アルカイック・スマイルのオンパレード、重要文化財のオンパレードです。


なんだか教科書で見た事があるような気がする「伎楽面」も重要文化財のオンパレードでした。


こちらの「竜首水瓶(りゅうしゅすいびょう)」は国宝、これも教科書で見た事あるー。


東洋館
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
中央に吹き抜けのあるモダンな建物は1階に中国の仏像、フロアを上がるごとにシルクロードを辿るように西に進みます。

順路がインドに辿りつくと仏像がいきなり男前に! ゴータマ・シッダールタもこんな男前だから人気者になったのかも、とか思っちゃいました。


さらに西に進むとヒンドゥー教の仏像は目新しくて興味をそそられました。

他にも書や陶器、漆器、染織、エジプトのミイラと展示品は多岐に渡り、どれも興味深く面白いのですが、地理や歴史的背景を知った上で見たらもっと楽しめたのだろうなと不勉強を後悔しました。 一度ガイドツアーかなにかに参加してみようかな?


どちらの館も展示品は充実の極みですが人影は疎らなので、気に入ったものを心行くまでゆっくり眺める事が出来ます。 引退して時間に余裕ができたら、年パスを買って「今日はこの仏様を納得できるまでパシャリ」を重ねて、トーハク(東京国立博物館)・マイフェイバリット図録を作ってみたいなんて思いました。
ココまででお腹一杯に満足していたのですが、花子が「トーハクって云ったら根付なのを忘れてた!」と言い出し再び本館に戻る事に。 でもそれについては、また続きにて・・・。
⇒ 東京国立博物館①-「縄文―1万年の美の鼓動」
□  東京国立博物館②-法隆寺宝物館・東洋館
⇒ 東京国立博物館③-根付 高円宮コレクション