お細工一つ一つの美しさは勿論ですが、定番のモチーフも吊るしの糸の色をテーマに合わせたりビーズなど他の素材をアクセントに加えることで、これまで見たことのない美しさ。 正直言って、圧倒されました。
色彩の組み合わせの妙味も格別で、中でも「紅花染め」と呼ばれる作品は淡いピンク一色ながらも濃淡と布の素材感の違いだけで豊かなバリエーションを感じさせており、大いに感服しました。
また木の枝や実と云った、縮緬とはかけ離れた素材を使っての拵えも絶妙です。
他の季節の風物を扱ったものは縮緬ばかりではなく、秋の風情には紬、風鈴には絽、端午の節句には着物を解いたと思われる家紋が入った布と、素材にもとことんこだわりが感じられます。
いったいどなたの手に由るものかと出品者の方にお声を掛けると、中村恭子さんとその教室の生徒さんの作品だそうです。 縮緬細工は参考書籍が沢山出版されているのでこれまで「習いたい」と思ったことは無かったのですが、こちらのお教室ならば我も是非と初めて思いました。 しかしながら、八王子とあっては通うことは叶いません。
それでも色々なお話を聞かせて下さり、これまた楽しい時間でした。 誠にありがとうございました。
※ご本人の承諾を得て、お名前を掲載しています。
開け放たれた小屋での展示とあって風が撮影の大敵でしたが、陽光を浴びて鮮やかさを増した古布の彩りに心も華やぎ、ニコニコしながら本日のお散歩はこれにて終了♪
⇒ 百草園①-梅まつり □ 百草園②-つるし雛まつり |