2019年9月5日木曜日

東京国立博物館⑤-本館常設展示

高円宮コレクションが展示されている隣の部屋には「郷コレクション」と呼ばれるもうひとつの著名な根付けのコレクションが展示されています。 華やかな現代根付の高円宮コレクションとは対照的に、郷コレクションは江戸時代から近代にかけての古根付と呼ばれるもので、趣がまったく異なっています。


同じ部屋に展示されている着物や櫛・簪など、女性の装飾品にも溜息。



「日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳」も大好きな展示室なのですが、この日は閉館間近で大忙しで見学。 この時代のものの純粋な力強さには、いつも感服します。
この日のナンバーワンは三国志でもなく根付けでもなく、ここで出会った『埴輪 猿』でした! こう見えて重要文化財です。
分かったような感想や解説など受け付けないピュアな造形でした。


お腹一杯で蛍の光のメロディに送られながら、本日のお散歩はこれにて終了♪

東京国立博物館④-高円宮コレクション 2019年秋展示

一番の目的だった高円宮コレクションの根付もアニマル達が大活躍♪ 素材を活かしながら小さな空間にぐっと閉じ込められた精緻な造形、今シーズも見応え満点です。


      


今期一番のお気に入りはこちら『ネズミにローソク』、和蝋燭のむっちりとした質感とネズミの艶やかな毛並みが見事に表現されています。
これも一応アニマルかなw。



この日は平日なので閉館は17:00、残り僅かの時間で回れた常設展示は本館の一部のみ。 でもそれについては、また続きにて・・・。

東京国立博物館③-三国志のアニマル

埴輪と同様に傭にも動物がいます。 死者が生前と同じように不自由なく過ごせるようにと納められるものなので、立派なお墓に納められる偉い人の副葬品の動物は使役動物が多くなるのは当然ですね。

しかしこちらの犬と水鳥はきっとペットの傭だったに違いない! こんなカワイコちゃん、お願いだから食料だなんて言わないでネ。

全く雰囲気の違う「揺銭樹台座」も傭のひとつ。 こちらはアーティスティックで迫力がありました。


傭以外にも色々な意匠で動物が使われており、それを探すのが楽しくて思いがけず長居してしまいました。




動物じゃないけど綺麗だったオマケ。 本題の高円宮コレクションについては、また続きにて・・・。

東京国立博物館②-三国志のカワイコちゃん

土偶と埴輪の中間のようなこちらのカワイコちゃんは「武士俑」。 「俑」と云うのはお墓の副葬品なので、意味としては埴輪が近いのでしょうか?
造作がカワイイというより、作りたい気持ちが溢れちゃっている素直さが堪らなくカワイイです。

同じ俑でもかなりリアリティを目指してきちんと纏められてしまうと、カワイイではなく可愛いですかね。


ここまでリアルを目指して中途半端にまとまると、可愛いではなくかなり不気味でした。


俑には人型以外のカワイコちゃんが沢山いました、それについてはまた続きにて・・・。

東京国立博物館①-三国志のハンサムさん

この日は一人で上野へお出掛け。 道連れは1DX2に、100mmマクロです。

一番の目的は高円宮コレクションの夏展示なのですが、まずは特別展の『三国志』を観覧。 東京国立博物館の常設展示は撮影可能ですが特別展は通常は撮影不可です。 しかしこの展覧会に限っては「個人利用にかぎり展示室内で写真撮影ができます。」となっているのです♪ 三国志には知識も興味もありませんが、撮影可能ならば見る価値はあるんじゃないかと。


などと気楽に会場に足を踏み入れたのですが、初っ端に登場した『関羽像』にいきなりテンションがあがりましたw。 真っ赤なバックパネルの前にどっしりとポーズをとる関羽さん、インスタ映え~!



関羽さんはこちらにも。 関羽さんに懇願しているのは張飛さんです。


こちらの「趙雲像」はほっぺたプックリで可愛らしいと思いながら撮っていたのですが、子供を抱いて逃げる緊迫した場面なのだとか。 知らないって罪だわ・・・。
三国志の頃の人々が皆ハンサムだったワケはなく、そんな人々についてはまた続きにて・・・。