2014年8月13日水曜日

夏休み3日目-豊橋市公会堂

前の訪問地岡崎から電車でトコトコ豊橋に到着。 目的地までは路面電車を使います。
一か所目は「豊橋市公会堂」、道路脇には電柱も電線も満載ですが、この建物はゆったりとした敷地に立っているので視界には入ってきませんw。 しかもお誂え向きにすぐ傍に大きな歩道橋があり、程良い高さからこの建物を眺めることができます。

直線がメインのシンプルな建物ですが、柱の上部や窓の面格子には緻密で繊細な装飾が施されています。 限られた資源を実に効果的に使って、最大の効果を上げていると言う印象を受けました。


     
大きな階段を登り高い柱に迎えられると、一層「特別な時間」への期待が高まる事でしょう。


こちらは事前に内部の見学と写真撮影が可能か電話で確認し、『当日はホールに予定が入っていないので、見学可能です。 リーフレットをお渡しするので、最初に事務室に声を掛けて下さい。』との回答を頂いておりました。
しかし正面玄関は硬く閉ざされており、どこから入れば良いのかしばしウロウロ・・・なんと正面の大階段の側面に入口がありました。 入口は見付けたものの内部は人気がない上に薄暗く、侵入して良いものかドキドキしながら事務室まで行きました。
職員室の様なドアをノックして恐々こえを掛けると、なんと係の方が内部を案内して下さるとか!?

まずは二階に上がって正面玄関ホールを見学。 立派な柱に支えられたアーチと蝙蝠天井は大隈講堂を思い起こさせましたが、もっと市民に向けて広く開放されている感じがします。
ホールは現役で活躍しており、今はカラオケの大会の用途が一番多いとか。 いやはや、こんな立派な公会堂で歌えるなんて、贅沢ですね~。



続いて階段で3階に案内されますが、これが凄い! ステンドグラスも美しいのですが、その向こうには玄関ホールの柱の彫刻が目の前に現れます。
アーチとアンカサスの装飾が目の高さで連なる風景なんて、滅多に見られるものではありません。 その姿は見上げた時とはまるで違った迫力で、興奮気味にパシャリしましたが案内される身の切なさよ、思う存分と言うワケには行かないのが辛いトコロです。



そうして案内されたのは「貴賓室」。 本当は「○○応接室」とか言う名称なのですが、案内して下さった係の方は『天皇陛下が来られた際にはこちらの部屋でお休み頂きましたので、我々は貴賓室と読んでおります。』と、とても誇らしそうに説明下さりました。
ここでもシンプルな作りの中に、メダリオンとモールドの緻密な細工の美しさが際立っています。 シャンデリアも豪華なものではありませんが、天井に落ちるシルエットと合わさると幻想的です。



次に案内されるのは「屋上」です。 こちは普段は公開されているワケはなく、こうして事前に連絡して案内を受けたゲストだけの特典です♪ そこではこの建物のシンボルである8羽の鷲が街を見守っています。
しかし現在屋上に飾られているのはレプリカ。 オリジナルは庭に飾られているコンクリート製のものなのですが、これは1体800Kgもあり、地震や台風での被害を抑えるために改修時に軽量な樹脂製のものに変えたそうです。
美しさはオリジナルのものが断然上等ですが、建物を現役で使い続けて行くためにはこうした配慮は致し方ありません。


これにて一連のツアーは終了、係の方に導かれつつの現地解散なのですが・・・我々は屋上に至る階段でワナに嵌ってしまいました。 だって、クルクルなんですもの! しかもステンドグラスですヨ!!
階段を上がったり降りたり、立ったりしゃがんだり、色々な位置から色々な画角でパシャリしましたが、手強い。 あの時の感動や興奮はなかなか再現できません・・・。
     


今の我々にはこれ以上どうしようもないみたいです。
クルクル階段にへばり付いている我々を気遣って先に戻られた係の方にもう一度お礼を言って、それでは次の目的地へ参りましょう。 でもそれについては、また続きにて・・・。
→ 夏休み3日目-岡崎信用金庫資料館・・・etc.
□  夏休み3日目-豊橋市公会堂
→ 夏休み3日目-豊橋ハリストス正教会

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