2014年8月31日日曜日

赤坂迎賓館-主庭

建物の西の脇を通ってといっても、奥行きも89mあるのでかなりの距離になります。
しばし歩くとドームが見えて来ますが、これもやっぱり表慶館にそっくり! 帰宅後に調べてみると、やはりどちらも片山東熊の作品でした。


主庭にでる手前の小さなドアにも可愛らしい庇がかかっていました。 ホタテ型ではないのですが、レリーフはこちらの方がきれいなので、パシャリ。


主庭に面する南側のベランダ1階は14のアーチ、2階には24本のイオニア式の柱が並ぶリフレイン。 手前の草木が白い壁を引き立てています。

主庭に植えられているのは松。 枝ぶりも良く手入れも完璧で美しい樹形ではありますが、西洋庭園よろしく幾何学模様を意識した配置やネオ・バロック様式の宮殿との取り合わせはちょっと「?」な感じがあります。
紀州徳川家の江戸屋敷だった名残なのでしょうか? 西洋文化を取り入れながらも伝統の美意識は譲らない、明治の気概かもしれません。


1階中央の部屋からは直接庭へ出られるテラス、2階の「彩鸞の間」にはバルコニーが設けられています。
階段の優雅な曲線を2階バルコニーの出っ張りで受け止め、柱の力強い直線で豪華なレリーフが飾られた三角ペディメントへ。 視線を天空へ、見る人の気持ちを夢見心地に、巧みに誘います。


     


主庭中央には大きな噴水。 青空の下でこの風景を見られたのは、大きな幸運でした。




帰りの順路は建物の東の脇を通るようになっていますが、途中に自動販売機が置かれた休憩所が設けられています。 おー、これぞ平成日本の風景w。 しかもお安いのが嬉しい!

そのまま正面に抜けると、明日のインド首相の来訪に向けて準備が始まっていました。 一般客が入ったエリアの再警備とか、関係者の方は深夜(あるいは徹夜?)までの作業されたのではないでしょうか。
でもこうしてこの日に見せて頂いたことで、翌日のテレビニュースでこの模様が放送される度に「昨日行ったトコだー。 この部屋に入ったよねー!」と、三人で盛大に盛り上がりましたヨ♪

さてここらでダブルヘッダーの2つ目の目的に向うに程良い頃合い。 傾き始めた陽を浴びる正門をもう一度楽しんで、電車に乗って移動します。
でもそれについては、また続きにて・・・。
→ 赤坂迎賓館-正門
→ 赤坂迎賓館-正面
□  赤坂迎賓館-主庭

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