2014年1月18日土曜日

山手イタリア山庭園-外交官の家

ブラフ18番館のコンサートの終演を待つ間、庭園を抜けてこちらの建物も見学して来ました。 黄色の黄色と梁の黒が特徴的な、LEGOモジュールシリーズのような美宅が本日のメインイベントです。

しかし庭園の入り口にある噴水越しに姿が見えた辺りでちょっと「?」。 Webなどで良く見掛ける庭園から望む姿を見て「??」。 なんというか・・・庭園と邸宅の雰囲気が合っていないのです。
帰宅後に調べてみると、この建物は1910年に渋谷に建設された後1997年に横浜市に寄贈・この地に移築されました。 しれまで施主の一家が実際に住まれていましたが、孫の代に至って老朽化に伴う維持管理が難しくなったために寄贈を決意され、その際資材移送の費用まで一家が負担されたそうです。
これを知ると庭と雰囲気が合わないのは無理もなく、それを惜しむより、この建物を残された事に感謝と敬意を捧げるのみです。

個人的には北東角から八角形の塔をセンターにしたアングルがもっともお気に入りです。 北西から見ると建物の凹凸が重なり、これまた美しい風情です。
となると正面にも期待が高まりますが・・・意外とあっさりw


この日は結婚式が行われており、邸宅の華とも言うべき食堂・小客間・大客間は貸し切りで見学不可(涙。
ウェディングやレンタルスペースの収益で建物が維持されているのですから文句は言いませんが、ブツブツくらいは言わせて。

一階で見られるのはこの玄関ホールだけでしたが、これがとても居心地が良い。 白い壁に木肌の美しい梁、板張りの床、どことなく懐かしさのある日本の洋館です。
特にこの曲がりくねった階段とそこに差し込む日差しがデジャヴを誘います。 「カルピスまんが劇場」のクララのお屋敷の階段って、きっとこんな感じですよ!

二階には書斎・夫婦寝室・バスルームがあります。 書斎は割とこじんまり、バスルームは完全な洋式でした。

寝室の奥には八角塔のテラスがあります。 ここは夫人の専用スペースだったそうで、本を読んだりレース編みをしたり、傍らのテーブルには紅茶のポットが置かれていたのでしょうか? 一脚だけ置かれた椅子が、空想を誘います。

このアーチの先の廊下を進むと、現在は喫茶室やエントランスがあるガラスの棟に続きます。 以前はこの位置に和館があり、子供部屋などはそちらにあったそうです。

この辺りでそろそろブラフ18番館も人が減った頃。 緑の窓枠のテラスを楽しんだ後は再度外交官の家に戻って、今日のおやつはタルトセット。
ここはアルコールと簡単なおつまみもあるのがポイント高いです。 営業は16:00までなんですけどね。

ブラフ18番館も外交官の家もそれぞれ素敵でしたが、共通して残念な点がひとつ。 どちらも玄関がクローズされていて、新造のエントランスから入館するため、玄関をくぐる時のタイムスリップするような感動が全く感じられないのです。
観光客なんぞは勝手口が身分相応、表玄関から迎えられたいなんて思い上がりってコトでしょうかね?
→山手イタリア山庭園-ブラフ18番館
→山手イタリア山庭園
□山手イタリア山庭園-外交官の家

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