2014年3月21日金曜日

横浜遠足⑦-旧安田銀行横浜支店

見逃した建物があるので、ここで一旦馬車道に戻ります。 目的地は旧安田銀行横浜支店。 といっても目玉建築が密集しているこの辺りですから、ほんの1ブロック戻るダケなのですがw
こちらは久しぶりに完全オリジナルのまま保存されている建物です。 現在のこの地にあって2階建は大変贅沢なように思いますが、昔の銀行の建物は天井が高いので隣に立つ(おそらく戦後間もなく建った)4階建のビルと変わらない高さがあります。 それどころか、周辺の近代の高いビルを完全にしのぐ存在感です。
目立つ要素は荒い積み石・大オーダー・アーチ窓と控えめではありますが、そのシンプルさ故に感じる巨大感かもしれません。 白い石組も潔く・・・と言うか、どうやら私は赤レンガと同じくらい白い建物が好きなようですw

  


現在は東京芸術大学大学院の校舎として使われおり、公開されているのか否かの情報はなかったのですが・・・。 中を覗くと人の気配があったので、思い切って見学と撮影をお願いすると1階のみと言う条件つきではありましたが、快く許可して下さいました。 ありがとうございました。
※プライバシーに配慮して天井のみ撮影しました。



建物に入る時に気持ちをそそられるのは二重エントランス。 風除けだったかと思われる施設ですが、たしか同じようなのが丸の内にもあったような・・・三菱一号館だったか??? 今でも2枚の自動ドアの間の空間が風除けになっている建物は沢山ありますが、こうして改まった作りだとくぐる事に優越権を感じられそうです。
内部はいかにも戦前の銀行と言った感じの、高い吹き抜けと窓が特徴的な作りです。

この建物の一番のトピックは部屋の一番奥にあります、それは当時の金庫! 馬車道の駅のレリーフにも金庫の扉はありましたが、こうして当時の姿のまま据えられているのは迫力が違います。 見るからに硬くて重たそうな金属の塊がヒエビエとしていて、そんじょソコラのアート作品を簡単に蹴散らす存在感です。
現在は物置として使われているようですが、当時はこの建物の心臓部、ここに務める人のプライドだったのでしょうから、もーちょっと大事に使ってあげてちょぉ~w


金庫を見てから改めて建物の外観をみると、当時の往来の賑やかさや世界に飛び出していく活気が想像され、もうレトロでオシャレと言うだけでは見られなくなるのが不思議です。
その気迫に押されて喉がカラカラ。 お茶をするならいっそ赤レンガ倉庫に行こうじゃないかと・・・遠足らしくテクテク歩き始めます。
→横浜遠足①-まずは道草
→横浜遠足②-旧横浜正金銀行本店本館 外観
→横浜遠足③-旧横浜正金銀行本店本館 内部&ドーム
→横浜遠足④-旧川崎銀行横浜支店
→横浜遠足⑤-旧第一銀行横浜支店
→横浜遠足⑥-帝蚕倉庫事務所&旧生糸検査所
□横浜遠足⑦-旧安田銀行横浜支店
→横浜遠足⑧-赤レンガ倉庫
→横浜遠足⑨-レールを辿って打ち上げ♪

0 件のコメント:

コメントを投稿