横浜遠足④－旧川崎銀行横浜支店

2014年3月21日金曜日

横浜遠足④－旧川崎銀行横浜支店

お隣も1922年竣工のかつては銀行だった建物ですが1989年に取り壊され、その後に建てられたビルの外壁として正面と一階の一部が再生・保存されたそうです。　右の写真を見ていただくと石造りはほんの一部のみで、ビルの表面に貼り付けられたようになっている事が良く分かります。

ハリボテと言ってしまえばそれまでですが、明治に建てられた旧横浜正金銀行本店本館（神奈川県立歴史博物館）と大正に建てられたこの建物が並ぶ姿を見ることができ、我が国の成長期の雰囲気を存分に味わうことができます。
地震が多く地価も高いこの国では建物の新陳代謝は必須であり、こうしたかたちででも街の持つ雰囲気を継承してくれる事は非常に有り難いことだと思います。
欲を言うと、頂上のアーチと飾りは蛇足だったかな。　これが無ければブルーのガラスが空に溶け込んで、ビルをもっと背景として無視できたでしょうに。

ルネサンス洋式と言うそうで、豪華な装飾がありながら華美ではなく、すっきりとした華やかさを持っています。　石材の白さが清々しく、一階壁面の粗いルスティカ積の凹凸が気持ちの良いアクセントになっています。

もっとも装飾が凝っているのは玄関部分。　石材が白いので、陰影が一層引き立ちます。

角の部分の窓は壁面をアーチに掘り下げた奥に据えられています。　縦長な上に両脇の柱や小屋根はリボン（？）で彩られ、女性的な雰囲気を持っています。
一方中央部分の窓は三角ペディメントを載せて、男性的な雰囲気です。　下の写真は一階ホールにある、レストランのエントランス。　おそらく三階中央部分の窓をそのまま使用していると思います。

レストランと言う単語がでて来たところで丁度時計はお昼時、ランチにしましょう。　馬車道にはシャレたお店が沢山ありますが、今日は打ち上げの予定があるのでお昼はお腹にも懐にも優しい範囲でガマンします。
食後も遠足は元気に続きます・・・。

ちなみに右の写真は本日の集合写真。（Photo by マックス氏 iPhoneにて）