知らない土地に行って気になるのは、食べ物と建物と乗り物。 食べ物は一昨日と昨日で充分堪能したので、この日は建物と乗り物を求めて歩きました。
道連れは1DX2に、16-35mm,24-105mm,100-400mmです。
見つけた途端に「おー、ジャック!」と叫んでしまいましたが、辰野式フリークラシックの元祖である辰野金吾の設計による建物でした。 でも赤レンガに花崗岩のアクセントや華やかなドームは、東京駅丸の内駅舎よりも横浜市開港記念会館の方が似ていません??
建物はカッコ良いのですが、角地にあるせいか長方形の角を大きく落としたかなり無理な形状をしており、カッコ良く撮れる角度が少ない・・・。
館内も見学できます。 1Fの一番大きな部屋は「福岡市文学館」として資料展示が行われいるため撮影禁止ですが、玄関ホールから格子越しの撮影はOKだそうです。 この部屋は当初は事務室のため、古い銀行の建物でよく見かけるロマンティックな装飾は行われず、実用的な雰囲気です。
他の二つの展示室は応接間であったため、此方の方が華やかに作られています。
この建物の中でもっとも特徴的に感じたのは、三角形の階段です。 階段自体は直角に曲がっているのですが、吹き抜け部分が斜めにカットされているために「三角形」を強く感じ、更にくるくる階段のような錯覚を与えています。
誤解を恐れずに云うと、かなり無理矢理感のあるこの建物の形状の無理を、この階段の三角形が全て吸収しているように感じました。 アール・ヌーボとアール・デコの間のようなシンプルで優雅な欄干が、この無理を和らげています。
隅に見えているのはドームに登る螺旋階段です。
2階の各部屋は現在は会議室として活用されています。 使用されていない時には柵が立てられていますが、受付の方が「室内に入って撮影して良いですよ~。」と声を掛けてくださったご好意に甘えて、ゆっくり楽しみました。
タレット部分の小スペースの引き篭もった寛ぎ感、高い天井に掛かるカーテンのタップリとしたドレープ、塔の形状を活かした白い天井と美しいシャンデリア・・・。 もの凄く豪華と云うワケではありませんが、クイーン・アン様式の家具ですっきりと纏められて格調が漂っています。
ゆっくりと赤レンガの建物を味わったら、そろそろ次の建物へ。 でもそれについては、また続きにて・・・。
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