道連れは1DXに、16-35mm,24-105mm,70-200mmの大小三元セットです。
実物を目にしての最初の印象は『旧東京音楽学校奏楽堂に似てる』でした。 規模も豪華さも段違いなのに・・・と思ったら、木造なんですね! デザインの割に柔らかな印象を植えるのは、そのせいでしたか。 塗り重ねられたペンキが割れて浮いている辺りも、時間の積み重ねを感じます。
一通り正面玄関の辺りを楽しんだ後は、建物の中を見学します。 っが、この建物の内部は一切撮影禁止です。
パシャリできないと、楽しさは1/256ですよぉ。 でもここでボヤいてもどうしようもありませんので、ここからしばらくは音声のみでお伝えいたします。
内装も木でした。 普通なら大理石が使われそうな柱も木に彫刻で設えられています。 天井も木の装飾なので格天井風。 全体的に直線を重ねた印象。 照明はほとんどの部屋で同じものが使われていました。
一番内装が贅沢に思えたのは洋館1階婦人客室でした、ここの天井は花々を刺繍したシルクが貼られています。 建築当時はさぞ絢爛としていたのでしょうが、今はすっかり色あせているのが残念です。 またこの建物の見所の一つである金唐革紙は、ウォールライトの光を怪しげに照り返して、美しいものでした。
順路に従って和館に渡り、あっと言う間に庭に出てきました。 意外なほどあっさり素通りできてしまったのは、撮影禁止でスネているせいですヨ、きっと。 見る人が見れば楽しい邸宅ですヨ、きっと。
庭に出ればパシャリ解禁、ここらは再び映像と共にお伝えいたします。
驚く程の幅に高い天井、整然と並ぶ柱が優雅さを引き立てています。 ここに面した全ての部屋から出入り可能と言うのも、シンボリックな存在感を感じます。
お庭は広々とした芝生に、シロツメクサやヒメジョオンだけが咲いていました。 ・・・すいません、他に語る物がないです(汗。
芝生の廻りに庭園と呼べる手入れされた庭がありますが、くるっと一回り取り囲んでいるだけ、しかも立ち入り禁止です。 最盛期はもっと広かったと言うので、その頃は見応えがあったのでしょうが、今は向こうのビルばかりが目に入ります。
先程は慎みましたが、実はサンルームやベランダからの眺めも殺風景です。
これも玄関脇がベランダになっていて、そう言えばアメリカの南部の家って・・・と思ったら、スイスの山小屋風なんだそうですw。 確かに屋根なんかはカントリーではないですね。
ここは通常は立ち入り禁止ですが、開け放されたドアから室内を撮影する事はできます。 ビリヤード台を置くテーブル(?)だけが、ポツリと置かれていました。 ここの壁も以前は金唐革紙だったとか、なかったとか。
洋館と撞球室の間を抜けると、正面の車寄せに出ます。
その頃には正面に光が差し込んでいたので、再び玄関辺りを見上げてウロウロ・・・してたら、警備員さんに『国立近代建築資料館の入り口はこちらです。』と入館証を渡されちゃいました。
ワケのわからぬまま「岩崎邸の付属施設にしては随分と近代的な建物ではないかね?」などと思いながら奥に進むと、岩崎邸の側面が見られるではありませんか! 2階のロビーからは、岩崎邸の2階が和館越しに同じ高さで見られます。
岩崎邸とは関係はなく、貴重な資料を保管・閲覧するのが主な目的の施設のようです。 建物も面白みがあり、窓越しの庇をパシャリして来ました。
そうこうしているウチに喉はカラカラ、お腹もペコペコです。 岩崎邸はお暇して、帰路におやつでも頂きましょう。
最寄駅の千代田線・湯島駅の裏手は今時珍しいラブホが乱立していますが、表通りには下町らしい飲食店が並んでいます。 キョロキョロしながら歩いていると、ショーウィンドウに美味しそうな葡萄パンを並べたお店に通り掛かりました。
席に着くより先にオーダーを聞かれたり、居合わせた常連さんがお給仕をしてくれたり、製氷皿で作っ真っ白な氷が山盛りのアイスコーヒーとか、ぶどうが太い渦を巻いてたり、パンはパサパサだったり、初対面の叔母様同士が病気の話で盛り上がっていたり・・・。 このお店だけで1ページ掛けそうな程面白いお店でした。
お店を出る時におばちゃんが『ゆっくり休めました?』と声を掛けて下さいましたが、言うまでもなく充分楽しませていただきました!
終わり良ければ全て善し、お土産のぶどうパンを見る度にニヤニヤしながら、本日のお散歩はこれにて終了♪
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