2015年2月28日土曜日

上野恩賜公園①-黒田記念館

この日は久しぶりの一人お散歩、本気モードでお出かけしました。 道連れは1DXに、16-35mm,70-200mm,100mmマクロの最近の変則セットです。

向かった先は上野、なかでもコチラの建物がこの日のメインディッシュです。 男性的なスクラッチタイルによる円柱オーダーだけでも珍しいと思うのですが、これにイオニア式の柱飾りまである個性派。
これまでにも何度か外観は見ていますが、長らく改修工事のために閉館していておりました。 今年に入ってやっと公開が再開されましたので、念願かなっての訪問です。




玄関を堪能してフロアに上がると、すぐに案内の方が「ようこそ」と迎えて下さいました。 そこでチケット売り場や受付の場所を尋ねると、無料との回答にうれしいビックリ。 更に館内での写真撮影の可否を伺うと、作品が写らないように配慮していただけるなら展示室の中でも可能とのこと。 好感度高いわぁ~。


幸せ気分でフロアを見回すと、内部は外観とは打って変わって清楚な雰囲気。 白い壁とうす緑の建具の組み合わせはこの時代の建物で良く見かけますが、どうしてこんなにもうっとりするのでしょう。
 
そしてクライマックスは、くるくる階段!
アイアンワークの手すりは繊細ながらもすっきりとした印象で、気持ちよくリフレインしています。 赤いカーペットを踏むとしとやかに、むき出しのタイルを走ると元気良く、足音をリズムに変えてくれるようです。




2階は展示スペースになっています。 「資料室」と「映像室」は普通の小部屋。 「特別室」はこの日は閉鎖されており、「湖畔」などの名作は見られず残念でした。 
「黒田記念室」のドアの上部には「黒田子爵記念室」の文字が刻まれており、この部屋が建物の中心的存在であることをアピールしています。 室内には黒田世紀の遺族より寄贈された作品が展示されており、ゆったりとしたスペースにベンチも置かれて寛いで作品を鑑賞することができます。 展示作品の中ではデッサンが面白く感じました。
この建物は日本の洋画の祖とも呼ばれる黒田清輝を記念する建物なので、作品も彼のものばかりです。 なんだかそれでは勿体ないような・・・。
美術館がたくさん集まっている場所にあり、室内の雰囲気は古典的なものでも斬新なものでも受け止められる品格と開放感があるのですから、若手のアーティストに解放するなど、もっと活用してもよさそうに思いました。


さて、ここらでちょっと休憩。 花粉症の鼻炎カプセルを飲んで出かけたので、体中の粘膜が全てカラカラです。 お店は迷わず併設カフェ、だって上島珈琲店なのですもの、やっと黒糖ミルク珈琲にありつけるのですもの!
とウキウキとカフェに向かったら、なんと無念の満席(涙。 干からびたまま次のターゲットに向かいましたとさ。 それについては、また続きにて・・・。
□  上野恩賜公園①-黒田記念館
→ 上野恩賜公園②-春の気配
→ 上野恩賜公園③-東京国立博物館・本館
→ 上野恩賜公園④-日本美術の流れ
→ 恩賜上野公園⑤-根付 高円宮コレクション

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