広角レンズは広い範囲の光を小さなセンサーに集める仕事をしてくれます。 ソレを逆向きに(前玉側をカメラに)取り付けると・・・小さな範囲の光を大きく引き伸ばすべく機能するので、マクロレンズ以上の倍率でマクロ撮影出来るそうです。
で、リバースアダプターとは一方が EF マウント、もう一方にフィルターのオスネジが切ってあり、レンズを逆向きにカメラに装着出来るアダプターの様です。 あったまいいー!
しかし後玉をむき出しにするなんて怖くてできないと思ったケド、まてよ? X7を放出して隠居となったEF-Sレンズなら後玉むき出しでも何も怖くないっ。
ってコトでネタにするべく取り寄せてみました。 リバースアダプターのフィルタ側の径は 58mm で、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM がステップアップ/ダウンリング無しにそのまま装着出来ます。 実際に装着してみると・・・EF マウントの電子接点が晒された何とも不思議な光景がそこにありました。
リバースアダプターをつけるとズームリングは通常とは逆に働き、広角側に回すと寄り、望遠側に回すと引きます。 しかしリングそのものが逆着けになっているので、広角⇔望遠の回転方向はいつものCanonのズームレンズと変わりません。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiVfnUtrsbBZ7MCzO5ZbYgNueXuTOSPpYPKNDtwMoWt-iBUhPb5wv8bHd_n59MkjTeJ90KP606n7rRzW6FEgNDSPF7YQsM5lZKHIOrVlw3u3QF5WUXLXE6Cqp1-AJENLMnNLEdATZVFX3o/s320-rw/Canon160910_01.jpg)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_u_es73Mj7Xlb3izfpUZ4ET4Pu0Gg4lMOVkJJDWzPfcnpVkLygWGUw78HY6iOxlLUXMJDST3gJCGurLGlBbUvdF0DSy_WWdL9bWirx-DzptfuLE92ukrgRMoX86UPhPgVSo_6b3P44e8/s320-rw/Canon160910_02.jpg)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhblTS5aE5-xOwu-vfdSqYLP0BcpYp7nnNIdgd9S68KBTMXh5UreaqslwNhNBnZft_dxvTgYOFkMnXWxq1abePk7c4GwvLZHUNNW-THK8az4n-cu3a6Ep9smXU1uZeUXXJoUzLvIZEU2iA/s640-rw/Canon160910_00.jpg)
試しに諭吉くんを撮影してみました。 当たり前ですがレンズ検証目的であり諭吉くんを複製する意図は全くありません。
100mmマクロにエクステンションチューブを2個重ねた最接近状態と比較してみました。 55mm(この状態でのワイ端)での倍率は、100mmマクロ+エクステンションチューブに及びません。
![]() EF100mm F2.8Lマクロ IS USM + エクステンションチューブEF12II + EF25II |
![]() EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM(焦点距離=55mm) + Kenko リバースアダプター |
続いてズームリングを18mm(この状態でのテレ端)に合わせてみます。 すると顕微鏡を覗いた様な凄い画が撮れました! 拡大して100%にして見ると凹版印刷によるインクの盛り上がりまで見えます!!
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgFXSNJfBzLUqjOJBsmoXb9h4aX2afcGQ7sK1FoqA5qpN2JOxCTl05ynw9-gBFQZO1-fLpJkKIkqLEBxgOQZydPUquooo1KMPQNm8ahy3nWKaA7CAYtHcIoO2crysNAxYU76GjjU46QKQs/s640-rw/Canon160910_EF2_18_55_01a.jpg)
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM(焦点距離=18mm) + Kenko リバースアダプター
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjXruYS2uyNL6i_rUIT-Z2EqicujgtCvvU0lX4ncBJq7JJ13jjpM0Vgk6Ji_yAWfUQWQqi60Xt_CS20K4inQivpCP0eZSpVvGq6Tv_uy8y1dlXtiCBZP6d0hZ2Cfr6nI2M7naLcKmVr3vM/s640-rw/Canon160910_EF2_18_55_01b.jpg)
中央付近を1500×1000でトリミング
電子接点が繋がっていないので絞りは開放に固定されおり被写界深度は極端に浅くなります。 当然ながらAFも利きませんし、STMレンズの特性上ピントリングも利きません。 従ってピントを合わせは適当な台に被写体を乗せ、台ごと前後に動かして行いました。 ちなみにUSMレンズならピントリングは利くようです。
また被写体との距離が近いので、微細な揺れも致命的なものとなります。
手軽に使える代物ではありませんが、今まで見えなかった世界が見える面白さには代えられません。 その上隠居していたレンズが現役復帰となり、ネタにする積もりで入手したアイテムが一石二鳥の美味しいアイテムとなりました♪
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