2014年2月15日土曜日

横浜市開港記念会館-ジャックの塔(内部・北側)

外観はデコレーションテンコ盛りの伊達男のこの建物、中に入ってもやっぱりオシャレしまくりの伊達男でした。

玄関ホール
玄関のドアを普通なんて言ってゴメン・・・柱を見上げるとこんな豪華なデコレーションが。 大理石にリボンとお花、しかも金ですヨ!
床にはモザイクタイルで花の模様。 ホールの四隅にはイオニア式のオーダーまであります。

少女マンガさながらのおめかしだけど、ジャックって男性だよね??

玄関を入って正面には講堂、左手(南側)には1号室、右手(北側)には階段があります。
この建物は大正7年に完成したものの関東大震災で大破、その後昭和2年に震災復興期のデザインで再建・平成元年にドーム再建と言う歴史を辿りながら、現在も公会堂として活用されています。
古き良き時代の雰囲気を完全に残しながら現役と言うのは大変素晴らしいことなのですが、それゆえに多数の注意書きや張り紙が・・・w


ここのシャンデリアは一見同じものが3つ並んでいるように見えますが、玄関を入ってすぐは3灯・ホール中央は6灯・講堂前は4灯と、同じデザインのライトの数量を変えて掛けられています。
更にその脇の階段には、注意深く見ないと気付かない程度にシンプルにアレンジされたものが4灯。
3・4・6の数字の意味やデザインの変化の意図を、激しく問いただしたいw



北側階段
折り返しのある階段って、どうしてこれほどまでに絵なるのでしょう。 白い壁に深い色の建材、装飾も綺麗で、薔薇窓から射す明かり。
この階段はエレガント全開だけど、でもジャックって男性だよね?



二階ホール
真っ白な壁に大きなアーチ、満開のお花のレリーフ。 エレガントを通り越して、ベタベタのロマンティックです。
もうジャックが男性かどうかなんて、どうでもいーです。 「ジャック姫」と呼ばせて下さい!



ステンドグラス
この建物のシンボルの一つと言えるでしょう。 このステンドグラスは二階ホールの道路側、資料コーナーとの境の壁を彩って居ます。
東海道五十三次をイメージしたデザインでしょうか? 浮世絵を透かしたような日本的な絵柄を、西洋の技法であるステンドグラスで描いて、全く違和感がありません。

こちらは日本のステンドグラスの祖と言われる宇野沢辰雄によるものです。 彼が率いる宇野沢組ステンドグラス製作所は、他に国会議事堂なども手掛けているそうです。


資料コーナー
美しいステンドグラスをくぐると、玄関の上を飾っていたばら窓があります。 外から見ていた時にはどうとも思いませんでしたが、非常に大きな窓です。
壁を一枚隔てただけなのに、ここは二階ホールのロマンチックとは違って落ち着いた雰囲気が満ちて行ます。 もっと大人っぽいと言うか、色っぽいと言うか・・・。 うわついたお姫様ではなく、深窓の「ジャックお嬢様」と呼びたくなります。

ステンドグラスの資料やその他のパンフレットなどが展示されていましたが、無粋なものは視界に入れずに窓の向こうに見えるキングの塔とのマッチングをゆっくり楽しんできました。


ここまででやっとこの建物の半分です。 ページが長くなり過ぎましたので、残りの南半分は続きにて・・・。
→横浜市開港記念会館-ジャックの塔(外観)
□横浜市開港記念会館-ジャックの塔(内部・北側)
→横浜市開港記念会館-ジャックの塔(内部・南側)
→横浜市開港記念会館-ジャックの塔(室内)
→横浜市開港記念会館-ジャックの塔(灯り)

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