2016年2月7日日曜日

横浜山手、女子散歩

この日の花子は昨日に引き続き旧友とお出掛け、とっておきの友人をとっておきのエリアに案内しました。 道連れは5D3に16-35mmの一本勝負です。

「赤いくつ」を「港の見える丘公園前」で下車して、港町横浜の風景を楽しんだり、枯れ木のバラ園を散策して「山手111番館」を見学。 リビングではコンサートのリハーサルが行われていたためゆっくりすることはできませんでしたが、ムダな装飾のない食堂を見られたのは、私としてはラッキーでした。


ジブリの映画に出て来そうな廃屋を気にしながら「外人墓地」を眺めて、本日のランチは「山手十番館」にて。 町並みに馴染むとは云えちょっと気恥ずかしさを感じる外観ですが、マダムは物怖じなど致しませんw。
彼方にランドマークタワーを眺めつつ、アラカルトで優雅なランチタイム♪ ベランダからは富士山も見えるそうです。

食後のコーヒーと合わせて二千円オーバーはお味に見合うものではありませんでしたが、その半分はロケーション代と思えば納得です。
レストランの庭から眺める「山手資料館」は、葉のない今の季節だけのお楽しみですね。




この日は晴天ながらも程よく雲が浮かんでいたため、建物を工夫もなしにドーンと映しても空に綺麗に浮かび上がってくれます。 雲のお陰で一番得をしたのは「横浜山手聖公会」でした。
先日は見落としていた「エリスマン邸」の前庭の木立は、同行した友人が見つけてくれました。 コイツもかなり得をしているクチです。


「ベーリック・ホール」の一番の見所の居間は、この夜行われるコンサートのリハーサルが行われていたため見学できませんでした。 しかし居間への出入りは制限されておらず、片隅とは云え室内でゆっくり演奏を聞かせてもらうことができて、チョット得したマダム気分♪
ベーリックさん一家もこんな風に家族で楽器を奏でたり、お客様を招いてサロンコンサートを催したりしていたのかしら? そんな空想をしながら、短いながらも上質な時間となりました。
2階にも演奏が仄かに響いてきて、ベーリックさんのお宅にお邪魔しているような気分に浸りました。


「234番館」の屋内には見所が乏しいことは知っていましたが、『白ネコさん家のバレンタインパーティー』と云うタイトルに嫌な予感を抱きつつも折角なので入館すると、玄関を入った途端に「こら、アカンで。」と声を揃えてしまいました。 色画用紙で階段を飾り立てたり、フエルトのネコの縫いぐるみにポリエステルわたで作ったフルーツパフェ、唯一の見所のミシンにまで毛糸でできた真っ黒クロスケ。 こりゃ幼稚園のデコレーションですかいな!?
二階にはおかしなデコレーションはありませんでしたがもはや交わす言葉もなく、貸しスペースで行われていた写真展だけを見て退散しました。


せっかくベーリック・ホールで夢着心地になったのに234番館で覚まされて・・・こんな時はティータイムで気を取り直すに限ります。 この辺りでお茶と云ったら、迷わず「えの木てい」、友人曰く『おとぎの国』で再びマダムな時間♪

前回訪れた時はバラが乗ったケーキが気になりつつも「そんなのきっとメニューの写真だけ」と思い留まったのですが、食後に二階のショップで本物のバラが乗っていることを確認。 この日めでたく、目の前のお皿に可愛らしいバラが咲きました。
ライチの風味とクリームのコクがタップリで、美味でございました~♪



気ままな散歩も楽しいけれど、こんな風にお気に入りの場所を案内するものまた楽しいもの。 バラの季節の再会を願いながら、本日のお散歩はこれにて終了♪

2016年2月6日土曜日

高尾山③-天狗の正体!?

高尾山のフォトジェニックと云ったら、コレ、天狗でしょ! 最初に見つけた天狗は仏舎利塔の前。
飯縄大権現さんの両脇でエラそうにしていますが、寸詰まった感がなんか笑えますw。 オムツしたちっちゃい子がイチビっているみたいで、威厳どころか可愛らしワ。
後ろにまわると・・・なんやアンタら天使やったんかー、そら可愛らしいはずやわ~www。 頭の輪っかもお似合や。

関西弁丸出しの大ウケモードで見てみると、飯縄大権現さんも厳ついお顔をしてはるけど、乗ってる白狐も権現さんの威を借りて偉そうにしてるけど、尻尾モフモフの肉球プニプニやん!



一度お笑いモードに入ってしまうと、山門の先の広場にいる勇壮な天狗も「あんさんらも、子供の頃はあんなに可愛らしかってんな~」と、つい茶化してしまいます。


飯縄権現堂の前にいる端整な二体には、心の中で「天狗さんも狛犬の代わりさせられて、難儀なこっちゃなー」と声を掛けました。 立派なお姿してはるけど、あんさんらも天使やねんなと後ろに回って見ると・・・。
しまった、天使は天使でもだっだっだっ大天使ミカエル様でございましたか!? これまでの数々のご無礼、何卒お許し下さい!
一気に関西弁モードから正気に戻って、本日のお散歩はこれにて終了♪

高尾山②-薬王院のフォトジェニック

ケーブルカーの高尾山駅から薬王院に掛けての道沿いに、こんな銅像が沢山並んでいます。 最初は珍しがって順にパシャリしていたのですが、あまりに数が多いので「これ量産品なんちゃう?」と途中で止めてしました。 しかし帰宅して調べてみると「青銅三六童子」と云う由緒正しい一品モノでした!
そう知ってしまうと、コレクション好き体質としてはコンプリートしたくなってしまうじゃないですかーw。




薬王院には沢山そして魅力的なフォトジェニックがそこかしこに並んでいます。 敷地に入ってすぐの「神変堂」の前に並んでいるのは、妙童鬼と善童鬼の鬼のご夫妻。 牙は生えていますが、愛嬌溢れるオニさんです。


「太子堂」の周りにはお地蔵さんがずらーり。 一体ごとに顔が違ってそれぞれにありがたいお姿なのですが、体のあちこちに賽銭を乗せられて妙に可愛らしくなっていました。


「福徳稲荷社」の前にいると云う事はオキツネさんなんでしょうが、丸顔でやたらと可愛らしいw。 奥にいる青銅のものはいかにもオキツネさんで油揚げがお似合いですが、この子達にはお団子の方が似合いそうです。

境内には他にも色々なフォトジェニックがいましたが、高尾山で一番のアイドルと云ったらアレですヨ。 でもそれについては、また続きにて・・・。

高尾山①-パワースポット巡り

この日は関西から上京している友人と高尾山にお出掛け。 道連れは5D3に、16-35mmと70-200mmのお散歩ライトセットです。

と云っても2人とも高尾山が何者なのか何があるのかの基礎知識はまるでなく、友人は「パワースポット巡り」、私は「高尾山でトロロ蕎麦を食べる」と云う曖昧な目標を掲げて、まずはケーブルカーで高低差271mを一気に登ります。
これで目標の半分には到達できたと思っていたのですが、周りにはお土産屋さんが数軒あるのみ。 展望台はありますが、八王子の街を見下ろしてもさして面白くはありません。
周りの人々の様子を伺うと、どうやら「薬王院→」とかかれた看板に従って進んでいるようなので、取り合えずその流れに乗ってみましたが「なに、コレほんまに山道やン!」と、友人と視線だけで会話したのは秘密ですw。

しかしこの山道がなかなかイカしています。 谷側には(一応)都内とは思えない程の深い森林があり、緑豊かな季節ならばさぞかし気持ちが良いことでしょう。 一方山側には剥き出しの根が走り、もともとこう云うモノが好きな私たちの血が滾り始めますw。



傍を歩いていたヒトの会話を漏れ聞いたところによると、この門からが薬王院の敷地だそうです。
まずは門を潜って直ぐのところにある祠にお参り、このロケーションに「健脚祈願&腰痛平癒」とは、気が利いていますw。 健脚のご利益に期待して「千手千眼菩薩」や「仏舎利塔」などをお参りしながら、山道を更に登り続けます。



ここまでに既にいくつもの仏像や祠にお参りして結構満足していたのですが、山門を潜るとそれどころの騒ぎではありませんでした。
龍を祭った社や「願叶輪潜」とか「オクトパス」とかあのテこのテの参拝所が次々と並び、もうどれが大本なのかワケが分からなくなった頃に渋さが魅力の「薬王院大本堂」が現れます。
お参りするにも「これはナムナム? それともパンパン?」と一々紛らわしいどころか、輪を廻したり叩いたりと云うものまであります。 奉納するものも鈴をぶら下げたり五円玉を括り付けたり、お守りも社ごとにあって驚く程の種類! このエンターテイメント性は、京都を遥かに凌ぎます。



更に進むと日光東照宮のような「飯縄権現堂」があって、その横にはお稲荷さん・天狗社・お地蔵さん・・・。 神仏混交に民間信仰まで、なんでもござれのバリエーションです。
そうなのか、高尾山薬王院は神さん仏さんのテーマパークなのか!! おかげで友人の目標の「パワースポット巡り」は、予想以上に巡れたようです。




険しい山道を登り続けて、広い薬王院の敷地を全て見終えて・・・あれ、これは高尾山の山頂ではないんですか!? 薬王院にもトロロ蕎麦のお店はたくさんありますが、ここで食べても本日の私の目標である「高尾山でトロロ蕎麦を食る」を達成した事にはならないじゃん! こうなったら、山頂まで登るしかないじゃないっ!!
薬王院を越えると後はひたすらの山登り、思わず会話も疎らになりますw。 なんとか頂上まで登り詰めたものの、富士山は厚い雲の向こうでガッカリではありましたが、「高尾山で太さが色々で伸びたトロロ蕎麦を食る」は達成しました!

最大の目的を達成した後は、往路とは違うコースを辿って遭難しかけた挙句に「千と千尋」みたいな壁際を歩いて再びケーブルカーで無事下山。 往復の途中で見かけた面白い様々については、また続きにて・・・。