2017年8月24日木曜日

富士総合火力演習 学校予行①-前段演習

富士総合火力演習とは毎年夏に御殿場で行われる陸上自衛隊の演習で、実弾演習が見られる事と応募倍率の高さ(平成29年度は平均で約29倍)で知られるイベントです。 普段は航空自衛隊ばかりに愛を運んでいる我々にとっても「一生に一度は行ってみたいリスト」の上位にランキングされる憧れの行事です。
と思っていたら、空友さんのご好意で学校予行の赤いチケットを頂くことができました! Hさん、ありがとうございます!! 学校予行といっても内容は本番と同じ、しかも本番の8月29日は松島基地航空祭と重なっているため我々には願っても無い日程です。
道連れは1DX,1DX2に、24-105mm,100-400mm,200-400mm1.4Xです。


陸自に関する知識が皆無の我々は会場となる東富士演習場畑岡地区についも知る由は無く、Hさんに教わった通りの電車に乗って御殿場駅に到着、そこからはシャトルバスで会場に向かいます。 バスで移動中も既に点検射撃の音が聞こえて来ますがその音質音量共にこれまで経験のない類のもので、バスを降りる頃には既にアドレナリンが沸騰していました。
頂いた赤いチケットは仮設されたスタンドで観覧することができます。 前の席との距離や高さは横浜スタジアムのそれより長めにとってあり、200-400mmを振り回してもさほど邪魔にならない程度のクリアランスが確保されているのはgoodでした。

演習は陸自の装備を紹介する「前段演習」と目標地域を敵部隊の防御陣地と想定して戦闘様相を展示する「後段演習」の2部構成で行われます。
前段はまず特化部隊の紹介から。 はじめて見るリアル砲撃、ワケもわからず取り合えずドーンって音が聞こえてからシャッターを切ると、写っているのは白煙ばかりw 何発か取り逃してやっと「撃て!」の号令に合わせてシャッターを切らなきゃいけない事に気づきました。 弾着も同様に、「だんちゃーく、いま!」に合わせてシャッターを切る、です!



この辺りまでは射撃と弾着の瞬間の両方を見ても発破を見ているような気分でいたのですが、誘導弾が火を吹いて飛び出し→空中を飛んでいって→土煙が上がって→後からドカーンと音が聞こえて来る、と云う一連の流れを体感して、やっと実弾射撃を見ているのだと実感する事ができました。



ここで89式装甲戦闘車が登場。 「戦車となると音が違うわー」と思って感動していたんですが、コレ戦車じゃないんだとか。 キャタピラが付いていれば全部戦車ってワケじゃぁないんですね。

航空自衛隊の航空祭や厚木基地ではヘリコプターは哨戒や輸送や救難が任務であるためどうしても脇役に回ってしまいがちですが、陸自においては重要な主力兵器です。 張り切って飛んでいて、メッチャ男前!



87式自走高射機関砲もキャタピラが付いてるけど、名前から推して戦車じゃなさそう。 


陸自=戦車じゃないの? そういえば大洗女子学園は船の上にあったなー、って事はもしかして戦車って海上自衛隊の??
花子がヘンな事を口走って恥をばら撒く直前、遂にお待ちかねの戦車群が姿を現しました。 その発射音は一言で云うと“脳が震える”。 衝撃波を顔面に感じる様なこれまで経験したコトの無い音と衝撃でした。


特に10式戦車のスラローム射撃は圧巻。 全速で後退しつつターンして車体が大きく傾いてる状況下で、砲身は手振れ補正機能や61点自動選択AFの如くターゲットを掴んで放さず仕留めます。

新装備された機動戦闘車と水陸両用車もチラっと登場。

前段のフィナーレはチヌークからの空挺降下。 入間基地航空祭で見るのと違う四角いパラシュートは自由落下傘の名の通り空を自由自在に動き回り、まるで優雅に空中散歩をしているように見えますが、実際には200kmで降下しているんだそうです。 ヒエー!
空挺隊員が透明な階段を駆け下りるように着地したところで前段演習は終了。 後段演習についてはしばしの休憩の後、また続きにて・・・。

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