2013年12月28日土曜日

上野恩賜公園-その1

この日は年賀状の素材のために、東京国立博物館に馬のハニワを撮りに出かけました。 ついでに博物館の建物も撮りたいので 16-35mm・100mmマクロ・70-200mm の三本、カメラは独り一台(5D3・20D)がお供です。
数日ぶりの青空に葉を落とした樹形が様々なシルエットを見せてくれます。 こっちも楽しげあっちも素敵、道草パシャリばかりでなかなか博物館に辿りつけませんw

東京国立博物館
そうこうしてやっと到着したものの、何だか様子がヘン。 正面にはフェンスが張られ、チケット売り場の窓口にはシャッターが下りています。 あぁぁぁ、国立ってことは「お役所」ってコトで、それは即ち客商売でも年末年始はお休みってコトじゃぁありませんか!?

まぁいいや、これも運命と思って本日は上野公園の散策に予定変更♪ 上野公園にはお花見や展覧会のために何度も来ていますが、そう言えば散策ってしたことがありませんから。

まずはそのまま国立博物館の外周見学。
憧れの表慶館だって、樹が裸のおかげで姿が覗けます。 青空に聳える真っ白な塔と緑青色のドームの美しさは思い描いていた以上に美しく、これは絶対にリベンジしなきゃ!

博物館動物園駅
国立博物館の外れに不思議な建物発見。 国会議事堂に似ていると言うかパゴダみたいと言うかふしぎなシルエット、焼け焦げの目立つコンクリートと相まって異彩を放っています。 近づいて看板を見ないと、これがかつて駅だったとは想像すらできません。

パルテノン神殿かと見まがうような柱と過剰な程の装飾、良いとか悪いとかいうより「?」と言うのが正直な感想ですw しかしこの環境には今時の無粋な建物よりあっているでしょうし、時代を物語る意向として残って行って欲しいですね。
今は駅としては廃止されていますが地下のホームはそのまま残されており、京成電車で通過する時に様子が垣間見られるそうです。 ワタシは何かのついでの時に見られたら、それでいーかな。


法隆寺宝物館の向かいは広い芝生になっています。 この公園は「芝生に入らないで下さい」の無粋な看板はありません。 最後に土の上を自由に歩き回ったのは何時だったっけと思いながら、スズメ蹴散らしカラスに追われながら足元の柔らかな感触を楽しみました。

旧東京音楽学校奏楽堂
その先にはサーモンピンクの洋館、木造の優しげな姿を見せています。 屋根は瓦葺きなのですが、壁の色と馴染んでとても自然です。
手の混んだ装飾は正面のファサードくらいなのですが、シンプルで幾何学的な壁面とバランスが取れており、可愛らしさが引き立っているように思います。
二階のホールには豪華なシャンデリアや国内最古のパイプオルガンがあって一般に公開されていますが、残念ながら現在は改修工事のため閉館中。 再開の日が心待ちにされます。


黒田記念館
スクラッチタイル張りの外装の色の鮮やかさが特徴的な建物。 玄関脇の壺が普通の邸宅風、一方イオニア式列柱は神殿風。 今の時点の私の印象は「?」なのですが、外観正面だけで判断を下すのは控えておきます。
しかしこちらも改修工事のため閉館中。 再開は2015年1月だそうです。

それにしても、樹が葉を落としていると見通しが良くて、建物の撮影にはうってつけですナ♪

国際子ども図書館
黒田記念館の手前で『国際子ども図書館』の看板を発見して、思わず駆け出しました。 実はこの建物は以前から訪れてみたい建物リストの上位にリストアップされていたのですが、遠いと思って出かけるのを躊躇していたのですが、なんのコトはない上野公園内ではないですか!
インターネットで見掛けた綺麗な階段に憧れていたのですが、なんと外観も素敵! ひとつ間違えると安っぽい結婚式場になりかねない甘さなのですが、綺麗にまとまってお姫様の離宮のような優雅なルネサンス様式を楽しめます。

しかしガラスのエントランスはムードブチ壊しですな。 現在改修工事中で大きなプレハブが立っていましたが、このせいで全体が見られないのが残念なだけでなく、こんなガラスが追加されるんじゃないだろうかと不安です・・・
改修工事中でも営業はしているので、日を改めて絶対にリベンジします!


東京藝術大学
立派な屋根瓦を乗せた日本建築があるかと思ったら、通りの向かいには潰れそうな古いレンガの建物もあり。 大学の歴史をそのまま物語っているような建物達が点在しています。

特にレンガの建物の丸い窓が可愛らしくって! フェンスによじ登って写真を撮りましたが、奥の方にも気になる建物が見え隠れしています。
大学の入り口には『見学禁止』の看板が立っていたけど、今時の大学ってそんなにセキュリティが厳しいものかしら? 美術学部ならツテはあるのですが、この建物は音楽学部らしいンですよ・・・ 取りあえず一度潜入してみて、つまみだされたら素直にゴメンナサイすれば良いかな。

公園の北側を歩き廻って疲れた処で、ちょっとコーヒーブレイク。 冷え切った体も温かなカフェ・ラテで温めました。
さて、これからどうしましょう? 折角だから公園を一周してみましょうか?

地図は持たずにアテもなく期待もせず、ただこの状況を楽しみながらお散歩を続けましょう。 そんな私達の目を、点在する野外彫刻が楽しませてくれます。
続きは次回の記事にて・・・ あ、年賀状の素材どうしよう???
 

      
      

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