2025年5月22日木曜日

国立西洋美術館 常設展示

「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館国」より、サンディエゴ美術館の収蔵品4点が常設展に追加出品で展示されていました。

昨年やっと撮影が解禁されたヨハネス・フェルメール (に帰属)『聖プラクセディス』

静物画

近世の作品にも記憶にないものが結構ありました。


西洋絵画、どこから見るか? ④18世紀以降

18世紀になると宗教から解放されて、主題も表現も多様化します。
ヒトがヒトとして描かれるようになります。
カペちゃんは相変わらず別嬪さんでしたが、今回のベストドレッサーはポンペオ・ジローラモ・バトーニが描く『ポティエ・ド・ジェヴル枢機卿エティエンヌ=ルネ』のレースです。


ウィリアム=アドルフ・ブーグローの『小川のほとり』は国立西洋美術館に複数所蔵されている中のひとつ。 『羊飼いの少女』はサンディエゴのもの。

西洋絵画、どこから見るか? ③静物画

スペインから、まずはボデゴン(静物画)。 以前は写真みたいに画いてるだでけつまらないと思っていましたが、最近はとても面白く感じます。 宗教画や神話だらけの中で日常を描いたものが和むのかもしれません。 



フランシスコ・デ・スルバラン『神の仔羊』は「かわいぃ~」と、コラボのぬいぐるみも人気でした。 でもタイトルと光輪で生贄を描いたことは明瞭で…”かわいぃ”じゃないよね?

国立西洋美術館からも2点。

オランダの女流画家ラーヘル・ライスの「花卉(かき)」はボタニカルアートっぽいドラマチックな画風。

西洋絵画、どこから見るか? ②サグダラのマリア

1520年頃、ベルナルディーノ・ルイーニの『マグダラのマリアの回心』にはダ・ヴィンチの影響が見られる。
1660 – 65年頃、バルトロメ・エステバン・ムリーリョ『悔悛するマグダラのマリア』

1620年頃、ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニ『悔悛するマグダラのマリア』

西洋絵画、どこから見るか? ①ルネサンス~バロック

西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館国


国立西洋美術館にて。 サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の収蔵品から同じテーマの作品を取り上げて、ルネサンスから印象派までを紹介する展覧会。 全作品撮影可能です。
それほど有名な美術館でもなく謳い文句も地味なので、私の中では消化試合的な感覚で訪問しましたが、場内は意外と盛況でビックリ。


ルネサンス
ほぼ宗教画ばかりの展示でしたが、ギリシア・ローマに倣った理想的な姿の人々が好ましい。 色彩が美しく、当時の芸術家は鮮やかな絵具に歓喜しながら描いたのではないでしょうか。


 

バロック
スペインからエル・グレコ。


イタリア・フランスからはシモン・ヴーエ『トロイアから逃れるアエネアスとその父』の光の透明感は衝撃的。 『聖バルトロマイ』の構図の大胆と『スザンナと長老たち』の生々しさも。



フランドル・オランダはルーベンス! 工房の作品も。


2025年5月18日日曜日

シェイクダウン♪

EOS-1D X Mark III & EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM と EOS R1 & RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM を終日曇天の羽田に持ち込んで、シェイクダウン♪
短時間の撮影でしたが、まずはファーストインプレッションをレポートします。 ちなみに太郎は主に 1DX系ユーザで、これまで R や R5 の利用実績はあるものの普段使いしているワケではない旨おことわりしておきます。


まずは 1DX3、良くも悪くも 1DX である。 重さもボタン配置も操作感も何もかも 1DX2 と同じ。

  • ファインダー内の AF ポイントの表示には違和感を覚えた。 AF ポイントが 61点から 191点に大幅に増えたのでパターンでの表示が難しかったのか、LED 素子の光そのもので AF ポイントを表現しているのでパッと見ショボいが…いずれ慣れるでしょ。
  • フォーカスエリアは 1DX2 と同じく狭いまま。 物理的に広くしようがないのだが、構図の制約が解消しないのは R1 に比べて大きな弱点。
  • スマートコントローラーは使い易い気がする、特に 1点AF の時に素早く選択出来そう。
  • 連写速度は秒間 14コマから 16コマに増えたが、バッテリーの続く限り無限にシャッターが切れそう。
  • シャッター音と云うかレフ音はより 7D2 に近くなった印象で重厚感が薄い。 シャッター音に関しては 1DX1 が至高で、異論は認めない!


そして R1…。

  • 持った感じはグリップがちょっと小さい。
    大きさは 1DX3 とさほど変わらないのに何でだろと思ったら、縦位置のシャッターボタンや人差し指ダイヤルのマウント部分が深くえぐれており、構えた時に小指付け根あたりが宙に浮いて不安定に感じる。 逆に縦位置の人差し指操作感は良好なのかも。
  • AF は「検出する被写体」を「乗り物優先」にしておけば、AF エリアを「全域AF」にしても全く問題ない。 コックピットを見付ければコックピットに、さもなくば機体全体に喰い付いて離さないでいてくれる。 背景や手前の電柱に持って行かれるコトはほとんど無い。 航空祭の大量の人垣越しだとどうなるか分からんケド。
  • シャッター方式は「メカシャッター」と「電子先幕」ではコマ落ちした画を見せられるので被写体を追い難い。 「電子シャッター」だとローリングシャッター歪みが心配になるケド、R1 はこれを大幅に抑えたとの売り込みなので、ここに期待。
    電子シャッターでもシャッターボタンを押した最初の 1カットだけはコマ落ちする感覚があり、慣れないと気持ち悪い。
  • メディアによるのかもだケド、「高速連続撮影+」の秒間 40コマだと400カット程でバッファフルとなる。 今回 RAW 撮影だったので、CRAW だともっと伸びるのかな?
    まぁ必要に迫られなければ「高速連続撮影+」は過剰なので普段は「高速連続撮影」か「低速連続撮影」で十分ではないかと。 撮影中はバッファの残カット数が表示されないのは相変わらずなので、息切れタイミングは感覚で掴むしかない。

  • 視線入力は良し悪しがよう分からん。
    シャターを半押しする前は視線ポインターが AF 先を指定するモノとして機能しているが、シャターを半押した後は視線入力の出番が無い。 フレーム内に検出された機体が複数あった場合、追尾フレームに矢印が付いてマルチコントローラーで機体を切り替えられるのだが視線入力で切り替えられるといいのにと思った。
    眼鏡をしていても視線入力は可能で、キャリブレーションデータが複数登録出来るので花子と共用したり、眼鏡と裸眼を使い分けたり出来るのは嬉しい。
  • レフ機は構えてファインダーを覗くと、ピントはさておき被写体は認識出来て、シャッターを半押しすれば直ぐに撮影準備完了。 しかし R1 はスリープした状態からだと、構えてファインダーを覗く→ファインダー真っ暗→そうかシャッター押さないと→シャッター半押し→像が映し出されるまでちょっと待つ→やっと撮影準備完了。
    慣れの問題なんだろうケドこのステップがまどろっこしくてじれったくて、即応性という点ではイザという時撮り逃がしそう。
  • シャッター音やミラー振動が無いのは撮ってる感が希薄で、ビデオ撮影している感覚に近い。

  • スローシャッターで流し撮り連写する場合、レフ機はブラックアウト期間が長いし ND フィルタを装着するとファインダーの像も暗く映る。 その点ミラーレスはブラックアウトしないし、ND フィルタを通しても被写体がハッキリ認識出来る。 これはミラーレス機の最大の利点かも!?
  • 1DX3 & 100-400mm と R1 & 100-500mm の重量差は 500g だが、持った感じでは数値以上に軽く感じる。 それに羽田というロケーションは 100-500mm という焦点距離の使い勝手がすこぶる良い。
    キヤノンは EF で 100-500mm をラインナップしてくれないかなぁ(あり得んな)。
  • R1 & 100-500mm の組み合わせで流すと、背景のボケが堅いような気がする。 カメラorレンズ、どちらの特性なんだろう??



R1 に対して過度な“何か”を期待していたからなのかも知れないケド、率直に言って撮影が楽しくない。 感覚より出来栄え(アウトプット)が肝心なのは分かるケド、太郎にはミラーレスは肌に合わないなぁ。
そんなワケで多分太郎は 1DX3、花子は R1 をメインに使うことになると思う。 そういう意味で 1DX3 は買って良かった。

撮影条件は悪かったケド、好き嫌いの色眼鏡をはずせば R1 の写りは素晴らしいし、RF100-500mm というレンズの性能も良さそう。 画素数は 1DX 系と変わらないケド十分だし、センサーの高画素化は必ずしも高解像化ではないのでキヤノンは正しい選択をしたと思う。 構図の自由度とスローシャッターと一瞬を撮りこぼしたくない秒間 40コマ撮影のためのカメラ、それが R1。

高 ISO 感度ナイト撮影のレビューはまた今度。

2025年5月17日土曜日

あたらしいカメラ


我が家のフラグシップ機は 1DX2 でもうすぐ 9歳。 人差し指ダイヤルが縦/横位置とも正常に反応しなくなり、一度交換したシャッターユニットのレリーズ回数も上限に到達。 本来ならとうにオーバーホールに出すべき個体です。銀座サビセンに相談すると本体を開けるだけで 4万円、これに交換部品代が乗ると軽く二桁万円掛かってしまいそう…。 End of Life が迫っている機種にコストを掛ける価値を見い出せず、新しい機材を投入することにしました。


候補としては「EOS-1」の最終形態にして最後のレフ機である 1DX3 と、現行フラッグシップフルサイズミラーレス機の R1。
1DX3 は使い勝手の善し悪しが想像出来るし絶対的な安心感があるものの、5年も前のプロダクト。 一方 R1 は最新鋭高性能機ではあるものの、R5(I型) での動体撮影に手こずっている花子を見ると、EVF でハイスピードパスが追えるのかとても心配。

散々悩んだあげく出した結論が両方逝っとけw。 仮に R1 が我々の使い方では歩留まりが悪かったとしても、1DX3 ならバックアップとして申し分ないし、1DX2 と R5 の両方をリプレイスすると考えれば案外正解。 メディア等も含めると車が買えそうな合計金額だケドね…。
これで残りの人生考えると EF レンズとの心中が確定w。

2025年5月8日木曜日

横浜イングリッシュガーデン 早朝開園

バラの最盛期到来、横浜イングリッシュガーデンの早朝開園も始まりました。 花の瑞々しさも香りの透明感も、早朝は格別です。
道連れは Canon R5 に、RF50mm F1.2 L USM と RF100mm F2.8 L MACRO IS USM。
これまでPLレンズは82mmのものをステップアップリングを介して着けてていたので使い心地が今一つ、偏光すると黄色くなるのにも閉口していたので、 Kenco ZX C-PL N 77mm を新調しました。 お高かっただけあって発色クリアで好調です。

この季節は気を抜くとついピンクの写真ばかりになってしまいます。


気を取り直して白バラもパシャリ。
白い花は状態の善し悪しが絵面に響きますが、この日は良いものに出会うことができました。



10時を過ぎて一般の入場者が入って来る頃には花がどんどん乾いてゆきます。 そこで久しぶりに Kenko ソフトンスペック(A)でソフトな写真も撮ってみました。



本日のお散歩はこれにて終了♪