2014年8月31日日曜日

親馬鹿アルバム@夏休み最終日

例年ならば最終日に親も巻き込んでのスッタモンダを繰り広げる夏休みの宿題ですが、今年は初日から「この日までに夏休みの宿題を全部終わらせていなかったら一緒に連れて行かない」とプレッシャーを掛けていた甲斐あって、前日の午前中にしっかりミッション・コンプリートしていました。
やればできるジャン、やること済ませてから遊ぶのは気持ちいーでしょ! 親が写真の整理を済ませたのは10/16だけどネw。

娘のお供はX7にSIGMA 18-250mm。 18mmと言ってもAPS-Cに付けると35mm換算で28.8mmなワケで、赤坂迎賓館を写すにはいささか役者不足。


中門まで下がっても両翼が入りきらないと文句を言いながらも、お気に入りのローアングルで雰囲気を出そうと頑張っていました。
困った時には機材で解決するのは大人の特権(今のところ親ですらそれが叶えられずにいますがっ)、子供は工夫してナンボですとは言うものの、靴や脚が写り込んだ写真を大量に見せつけられると、せめてアングルファインダーくらいはなんとかしてやっても良いのかも・・・。




ここまで出来あがった風景だと凡人には構図を工夫する余地すらなく、同じ様な写真を量産してしまいます。
そんな中でも噴水の水滴を止めるためにシャッタースピードを色々変えて試したり、回り込んで光の向きを変えたり。 それなりに楽しんでいたようで一安心。


横浜スタジアムでは最初はバッターボックスを狙っていましたが、250mm X 1.6 = 400mm の高倍率とは言え、X7では連写は頼りにならず、連写無しではジャストミートを狙うのは困難と、あっさり見切りをつけたようですw。

ゲーム後はジャックを見せたくてみなと未来線の「日本大通り」を経由しました。 昼間見た赤坂迎賓館よりこちらの方が感激したようで、アッチに行ったりコッチに行ったりして写していました。

これにて中学三年生の夏休みは終了。 明日からは気持ちを切り替えて、頑張って下さいね~。

横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ

夏休み最終日のダブルヘッダー2つ目は横浜スタジアム。 念願叶ってのジャイアンツ戦です♪
到着した時には既にベイスターズが2点リードしておりました。 毎月ハマスタに通っているんだから1回くらい勝って見せてヨとは言ったものの、なにもジャイアンツ相手に頑張らなくてよいものを・・・。

まずは腹ごしらえ、朝食を食べただけで赤坂迎賓館から直行したので、ハラペコの限界を通り過ぎていました。 ハマスタで食事と言えば、地元崎陽軒のチャーハンでしょ! 噂に違わずパラパラの、しっかりチャーハンでしたヨ♪



いつもなら一通り落ち着いた後は、空席を巡って色々な角度からのパシャリを楽しむのですが、この日の内野席は1塁側までいってもギッシリ席が埋まっていました。 流石ジャイアンツ戦と言うところでしょうか・・・。 最近ベイスターズも調子イイしねぇ。
ハマの夜風が気持ち良いので万事OKと言うことにして、この日は純粋に野球を楽しみました。



途中ジャイアンツが逆転したものの再度ベイスターズにひっくり返され、3-5で9回表で試合終了となりました。 なにもジャイアンツ相手に頑張らなくても良いのに。 いつの間にかすっかりベイスターズ贔屓になった娘の夏休み最終日の記念と思って、今日は勘弁してやるサ。 本日のお散歩はこれにて終了♪

赤坂迎賓館-主庭

建物の西の脇を通ってといっても、奥行きも89mあるのでかなりの距離になります。
しばし歩くとドームが見えて来ますが、これもやっぱり表慶館にそっくり! 帰宅後に調べてみると、やはりどちらも片山東熊の作品でした。


主庭にでる手前の小さなドアにも可愛らしい庇がかかっていました。 ホタテ型ではないのですが、レリーフはこちらの方がきれいなので、パシャリ。


主庭に面する南側のベランダ1階は14のアーチ、2階には24本のイオニア式の柱が並ぶリフレイン。 手前の草木が白い壁を引き立てています。

主庭に植えられているのは松。 枝ぶりも良く手入れも完璧で美しい樹形ではありますが、西洋庭園よろしく幾何学模様を意識した配置やネオ・バロック様式の宮殿との取り合わせはちょっと「?」な感じがあります。
紀州徳川家の江戸屋敷だった名残なのでしょうか? 西洋文化を取り入れながらも伝統の美意識は譲らない、明治の気概かもしれません。


1階中央の部屋からは直接庭へ出られるテラス、2階の「彩鸞の間」にはバルコニーが設けられています。
階段の優雅な曲線を2階バルコニーの出っ張りで受け止め、柱の力強い直線で豪華なレリーフが飾られた三角ペディメントへ。 視線を天空へ、見る人の気持ちを夢見心地に、巧みに誘います。


     


主庭中央には大きな噴水。 青空の下でこの風景を見られたのは、大きな幸運でした。




帰りの順路は建物の東の脇を通るようになっていますが、途中に自動販売機が置かれた休憩所が設けられています。 おー、これぞ平成日本の風景w。 しかもお安いのが嬉しい!

そのまま正面に抜けると、明日のインド首相の来訪に向けて準備が始まっていました。 一般客が入ったエリアの再警備とか、関係者の方は深夜(あるいは徹夜?)までの作業されたのではないでしょうか。
でもこうしてこの日に見せて頂いたことで、翌日のテレビニュースでこの模様が放送される度に「昨日行ったトコだー。 この部屋に入ったよねー!」と、三人で盛大に盛り上がりましたヨ♪

さてここらでダブルヘッダーの2つ目の目的に向うに程良い頃合い。 傾き始めた陽を浴びる正門をもう一度楽しんで、電車に乗って移動します。
でもそれについては、また続きにて・・・。
→ 赤坂迎賓館-正門
→ 赤坂迎賓館-正面
□  赤坂迎賓館-主庭

赤坂迎賓館-正面

赤坂迎賓館は年に2回、夏と秋に一般に公開されています。 秋は自由に出入りが出来ますが夏は事前申込制で、6月に往復はがき6枚応募して、この日の一枚だけが当選しました。

受付が設けられている西門で当選葉書と身分証明書を提示し、更に空港にある様な金属探知機を潜って、やっと受付完了。 バッジとパンフレットを受け取り塀伝いにしばらく進むと、目の前に赤坂迎賓館ドドーン!



なぜ夏の公開は事前の申し込みが必要でチェックも厳しいのかと言うと、館内に入れちゃうんですヨ! 外国の要人が来日した時に晩餐会なんかが行われる赤坂迎賓館の中に、入れるのですヨ!!
と言っても王様や大統領と同じドアから入れるワケはなく、横っちょの可愛らしい庇のあるドアから入ります。 しかし残念ながら館内は撮影禁止。

内部は、ただただ凄かった! 規模・量・質、どれをとっても国内にこれ以上はあるまいと思う程の凄さでした。 豪華だけれど華美ではなく、きらびやかだけれど下品じゃない。
この日は「羽衣の間」「中央階段大ホール」「彩鸞の間」「花鳥の間」「朝日の間」に加えて、今年から公開される「東の間」を見学しました。 詳細については内閣府のページをご覧下さい。

しかしそれ以上に感銘を受けたのは、左右に弧をなす長い廊下でした。 真っ白な壁はしっとりとした光沢をたたえ、窓ガラスは曇りなく、天井に連なる百を越えるバカラのシャンデリアはどれも同じ光度で光っています。 これだけの状態を維持するのに、どれ程の手間暇と熱意が傾けられているのでしょう。


散々圧倒されて外にでると、何時の間にか見事な青空! この光を逃すわけにはいかないと、3人それぞれに掛け出しました。 広角担当はどんどん下がって、幅125mの建物を16mmでやっと端から端までファインダーに収めました。
シンメトリーって、つくづく美しい・・・。


弓なりに広がる両翼は空間を抱き込むように広がっています。 そのせいか大きな建物にありがちな威圧感はなく、人を迎える雰囲気があるように思います。
といっても元々は迎賓館ではなく、東宮御所として建てられたそうなんですがw。


中央玄関はこの建物のクライマックス。 広々とした車寄せは花崗岩を敷き詰めたゆったりとした傾斜になっており、青銅の燭台を乗せた石塔が奥行きを引き立てています。
屋根には青銅の甲冑や弓矢といった、至極日本的な彫像が飾られています。 その両脇の天球儀を取り囲むのは黄金色の霊長といった日本のモチーフ。 壁面や屋内の彫刻にもこうした日本風のモチーフが多用されています。
建物全体の雰囲気だけでなく、こうした部分も表慶館に似ていると思い思ってボランティアガイドの方に聞いてみたところ、『片山東熊の作品に表慶館なんてのはありません、コンドルの同門の別の人の作品でしょう。』と言われましたが、ひだひだリボンなんてそっくりなんだがなぁ・・・、うーん???



ペディメントの中央には菊のご紋章、庇の下には中央に旭日章と両脇の瑞宝章、3つのドアには五七の桐と中央には金の菊のご紋章が飾られています。
菊のご紋章がついた中央のドアを出入りできるのは、天皇皇后ご夫妻と賓客である国家元首だけだそうです。


我々一般人が出入りしたドアにも五七の桐は飾られていましたが、装飾は中央に比べると至ってシンプルです。 と言っても、他にはない程の豪華さですヨ。

公開日には裏側のお庭も見られるのだとか。 順路に従って建物の脇を進んで行きますが、それについてはまた続きにて・・・。

→ 赤坂迎賓館-正門
□  赤坂迎賓館-正面
→ 赤坂迎賓館-主庭